トルコギキョウ出荷中
収量は平年並み見込む
JA紀南では10月中旬から6月下旬にかけて、トルコギキョウの市場出荷を行っている。
原油高騰による温度管理にかかるコスト高の中、今年度も平年並みの約60万本の出荷をめざし、農家は生産努力を続けている。
管内では13件の農家が、約2㌶でトルコギキョウを栽培している。近年は新型コロナの影響で消費動向が心配される中、JAの販売担当者が消費者ニーズを見極めながら品種を選定し、生産者個々に提案するなどして、安定販売につなげている。
品質面では、病気対策や発色のために温度管理は不可欠だが、重油の高騰により経費が増加傾向にある。高単価を維持するため、担当者は取引市場との信頼性を強めるよう数量調整に努力をしている。
生産者である白浜町保呂の溝口和洋さん(60)は「本年産は気温差が大きく蕾の枯死に悩まされたが、収量は平年並みを見込める。枯れにくい新品種を導入して、生産の安定化に繋げたい」と話している。
管内では、今後5月の「母の日」需要に合わせ、2番花の調整を行い、関東・阪神方面へ出荷する。