農・郷ライフ 谷本雅司さん

「フードプラン」に全量出荷
基準見直しで生産者増に期待
フードプランに取り組む谷本さん

   上富田町岡の谷本雅司さんは、地域で取り組む大手生協とのミカン特別栽培(通称=フードプラン栽培)に加わり、極早生ミカンを全量出荷している。分科会長として出荷量拡大に向けたかじ取り役を担っている。
 谷本さんは、極早生ミカンの「日南の姫」を35㌃、「日南一号」80㌃、早生ミカン60㌃、ポンカン15㌃、梅1㌶を栽培している。上富田みかん部会長を務めるとともに、4年前新設されたフードプラン分科会会長にも就任した。
 「フードプラン」とは、安全で環境への配慮にこだわった兵庫県の生協「コープこうべ」のブランド商品で、JA紀南の合併前から上富田地区で極早生ミカンを取引してきた。谷本さんも極早生ミカン全量を出荷している。
 フードプラン商品として出荷するには、独自に設けられた基準で栽培しなければならない。除草剤は年間1回、農薬の使用量が通常の半分などの条件がある。農薬散布のタイミングが難しい上に、秀・優といった階級は慣行の基準と変わらない。荷受けも毎年の売り日が決まっているため、それに合わせて仕上げる必要がある。
 現在16人の生産者が約80㌧から90㌧を出荷しているが、厳しい基準から「メンバーを脱退する人も多かった」と振り返る谷本さん。しかし、その基準を来年から変えるよう取り組んでいる。変更されれば、生協GAPの取得が必要になり負担も増えるが、現行よりも農薬や除草剤の回数制限が軽減されることとなる。
 谷本さんは「価格も通常のレギュラー品よりも高値で販売できるので、脱退したメンバーにもこの機会に再入会してもらい、まずは出荷量100㌧を目指したい」と話している。