すさみ×アドベンチャーワールド

動物にも「地産地消」
規格外含むキャベツを出荷
すさみ×アドベンチャーワールド

 JA紀南すさみ支所は、白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」に、動物飼料として春キャベツの出荷を始めた。規格外品として破棄するものも買い取ってもらえることから、JAの担当者は「生産者にもメリットがあり、地場産を動物飼料に使っていただけることはありがたい」と話す。
 アドベンチャーワールドは、動物園・水族館・遊園地の施設が楽しめるJA管内にある人気のテーマパーク。地場産キャベツを動物飼料として仕入れることで「地元の農家支援と食品ロスの削減に貢献したい」という方針にJAが賛同し、農家も交えて生産・出荷計画や価格設定など検討を進めてきた。
 納品する春キャベツは、特別に飼料用として栽培するのではなく、あくまで市場出荷用のため品質は良好だ。しかし、生育不良や裂球などで市場流通できないものや、破棄する外葉部分も含まれることから、農家にとっても利点がある。
 生産者である白浜町田野井の石田辰夫さん(34)は、「どのように栽培しても規格外や廃棄品が出る中、無駄なく安定した価格で引き取っていただけて助かる。地域社会的にも意味のある取り組みだと思うので、今後も協力していけたら」と話す。
 一方、SDGsや循環型社会の実現をめざすアドベンチャーワールドも、「食品ロスの削減や地産地消にもつながり、安定した価格で購入できるため、生産者ともウインウインの関係が築ける」と取り組みへの意義を重視する。
 春キャベツの納品は、5月上旬から6月中旬まで週に1回、200㌔ずつ計1・2㌧を予定。JAの担当者は「引き続き、何か他の品目などでも協力できることがあれば前向きに検討していきたい」と話している。