がん患者のケアに役立てて

がん患者のケアに役立てて
手作りタオルキャップ寄贈
がん患者のケアに役立てて

 がん治療を受ける患者のケアに役立てたい――。JA紀南女性会は3月27日、会員が手作りしたタオルキャップを、田辺市の南和歌山医療センターと紀南病院に、それぞれ126枚ずつ寄贈した。
 がんの治療等に伴う外見変化の苦痛を和らげる「アピアランスケア」の一助になりたいと、昨年5月、田辺ブロック秋津川支部が初めて実施。女性会全体でも取り組もうと、タオルキャップの作り方講習会を実施するなどして、支部ごとに制作を進めてきた。
 100枚ほどを予想していた中、倍以上の252枚が集まった。手作りのタオルキャップには「あまり裁縫はじょうずじゃないけれど、心を込めて作りました」「老眼鏡をかけて作っています」など、どんな人が作ったか想像してもらえるようなメッセージが添えられていた。
 当日は瀧本かおり会長らが両病院を訪れ、タオルキャップを寄贈。紀南病院の白草充庶務係長は「治療による脱毛は患者さんにとって気にされることです。こうしてきれいなタオルキャップを作っていただきありがたい」と話した。
 瀧本会長は「病気は、いつ自分の身に起こるか分からないこと。みんな積極的に取り組んでくれたので、もしまた数が必要になれば、再び力を合わせて作りたい」と話した。