育てた野菜をキッチンカーで調理販売

育てた野菜をキッチンカーで調理販売
味付けも国産素材にこだわり
「紅はるか」の大学芋など販売中!
育てた野菜をキッチンカーで調理販売

 田辺市下万呂の鈴木秀教さん(35)・歩さん(33)夫妻は農業の傍ら、キッチンカーで紀南地方を巡り、収穫した野菜等を使った料理を提供している。10月からは旬の「紅はるか」を使用したサツマイモスイーツが看板メニューだ。
鈴木さん夫妻がキッチンカーを始めたのは今年の2月。料理好きで調理師免許を持っている秀教さんが「農業をしながら、育てた農作物の加工販売もできたら」という思いを募らせ、試作を重ねて実現した。
キッチンカーの名前は「Peasant Kitchen スー」。訳すと「貧しい農家の台所」となるが、その由来には「ファーマーと名乗るほど大きくない、小さな農家である自分たちが作る料理で、多くの人を笑顔にできたら」という思いが込められているという。
現在のメニューは、「大学芋」と「サツマイモチップス」。形が悪かったり、折れたりして出荷できないサツマイモを、どうにかして活用できないかと試作を重ね、10月上旬から販売を開始した。
原材料を畑から調達できる分、バターやはちみつなどの素材は全て国産にこだわっているという鈴木さん。JAの直売所「紀菜柑」の駐車場などで販売を行うと、すぐに完売するほどの人気メニューだ。
妻の歩さんは「夫と二人で、これからも安くておいしい料理を提供できるよう頑張りたい。今後は作ったお米でおにぎりの販売などもできたら」と意気込んでいる。
出店日時や場所等については、「Peasant Kitchen スー」のインスタグラムで随時告知している。