小梅「パープルクィーン」収穫ピーク

小梅「パープルクィーン」収穫ピーク
果汁 加工でピンク色に
小梅「パープルクィーン」収穫ピーク

 JA紀南のオリジナル品種の小梅「パープルクィーン」の収穫が5月下旬、ピークを迎えている。梅酒やシロップに加工すると、果汁が透き通ったピンク色に染まるのが特長で、JAの個性化品種として根強い人気がある。
 「パープルクィーン」は1982年に田辺市三栖地区の農家が発見し、2006年にJAが種苗登録と商標の権利を取得した。果汁は薄琥珀(こはく)透明だが、表皮のアントシアニンの影響で、透き通ったピンク色に染まる。
 本年産の出荷予想量は開花期の遅れや夜温の低さが影響し、昨年の約8割を見込む。販売部は「希少品種で毎年一定の生産量を確保するのが難しいが、消費地の期待に応えられるよう販売に努めたい」としている。
 収穫はおおむね5月末ごろまで続き、関東・関西の市場などに出荷する。