JA紀南広報誌

6月号p010-01

5月の青梅から稼働開始  

3 糖酸度センサーは今秋から
旧JA紀南の総合選果場
JA紀南では、旧JA紀南が合併前の今年3月、田辺市下三栖に完成させた総合選果場の稼働を5月19日の青梅「古城」の選果から開始。等階級別に選別・箱詰めした青梅を連日、市場に送出している。今年9月からは旧JA紀南管内の温州ミカンを総合選果場1カ所に集め、糖酸度センサー機能を駆使しての高精度の選果が始まる。
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 総合選果場は平成13・14年度経営構造対策事業として、国県補助と田辺市の助成を受けて旧JA紀南が設置した共同利用施設。
 鉄骨造り2階建てで、のべ床面積は1万2139平方㍍。ミカン選果施設は旧JA紀南が掲げた「管内1選果場構想」に基づき管内3選果場を1カ所に統合、梅選果施設については三栖谷(三栖・長野・新庄)の施設を集約統合した。
選果機の設計・施工は総合選果システムの構築に実績のあるヤンマー農機株式会社が担当した。

目玉はミカン選果機
糖酸度を非破壊測定
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総合選果場の目玉は、ミカン選果機に備えた非破壊による糖酸度センサーとアポログレーザー(カラー画像処理選果システム)。18条のレーンがあり、最大処理能力は1日当たり150㌧を見込んでいる。
 果実は糖酸度センサーによって糖度・酸度をリアルタイムで測定、続いて各条6台のCCDカメラにより果実を直接全面撮像し、大きさ・色・傷・腰高・扁平度などを判定する。
 これら選別装置は、品種ごとにサイズや色合いの測定基準を設定でき、多様な選果に対応する。レーン上でも、特種ローラー機構により、果実が一定間隔で整列され、常にラインの最大能力を発揮する。
 ミカン選果施設にITを駆使しているのも大きな特長。荷受けから選果、出荷までの情報をホストコンピューターで管理し、生産者や園地ごとにデータを集約、農家に情報を提供するとともに、技術対策や品種更新などの営農指導に活用する。

梅は1時間 13㌧処理
予措施設は梅予冷兼用
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 一方、梅選果施設は、9連10排出のドラム式大型選別システムが2つ。1時間当たり13㌧の処理能力がある。梅を計量する自動秤量機は5㌔・10㌔がワンタッチで切り替えできる。
ダンボールの製函機、封函以降の設備はミカン・梅の共用使用となる。180条ある製品ストレージラインは最大1万800ケースを保管し多様な製品を高速分荷。トラックに直接積み込むロボットパレタイザーで作業を迅速化させた。

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 環境負荷を抑えた循環型 農業をめざし、消滅型の腐敗果処理装置も導入した。通常は産廃物となる腐敗果を微生物により消滅処理し、処理後の残さは堆肥等の原料としての利用を検討中だ。
 このほか、75㌧処理のかんきつ予措施設を5室設置した。うち2室は梅製品の予冷施設と兼用し、最大40㌧を処理。製品の品質を保持するとともに、予措工程を自動制御する。

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