JA紀南広報誌

2016年9月号p06-01

2016年9月号もくじ

梅干し農家やJA加工場案内  

タンザニアからJICA研修団受入れ  

梅農家の子切間さんから梅干しの加工工程について説明を受けるタンザニア研修団

 JA紀南は7月28日、地方農業開発をテーマに日本で研修中のタンザニアの中央省庁、農協委員会・生産者組織の代表ら8人の研修を受け入れた。梅干し農家やJAの梅加工場を案内し、農産物の6次産業化や品質管理を説明した。梅干しの製造工程を目にした一行からは「品質や安全性に重きを置いた農産物生産と加工のレベルに驚いた」との声が聞かれた。
 中央アフリカに位置するタンザニアは、約4600万人の人口の約8割が農業に従事するが、GDPに占める農業分野の割合は約4分の1であり、経済成長に向け農業開発を国家戦略に位置づけている。
 田辺市中芳養の小切間泰彦さん宅では、6月に漬け込んだ今年産の梅の天日干しや、干し上がった梅干しの選別作業を見学。梅の重量に対し約22%塩で漬け込むことや、梅干しが日本を代表する保存食として長い歴史があると解説した。
 梅干しタルに貼る生産者シールに興味を示し、「作った物に責任を持つためで、農家は安全・安心な梅干し作りに努めている」との話を真剣に聞いていた。

中芳養加工場では梅干し加工の他、「練り梅」の製造工程も見学

 JA紀南は年間約32億円の梅加工品を全国に出荷するが、その中心的な施設である中芳養梅加工場で梅干しの製造工程を案内した。 JAの坂本守専務は、青果物の年による価格変動を軽減するため、梅の加工事業を行ってきたことを説明し、「豊作貧乏を無くすため、農協の大事な役割だった」と力を込めた。
 農協委員会の代表として訪れたチャ・チャさんは「タンザニアは農産物に付加価値を付けるには至っておらず、梅干し加工は参考になった。農家が製品(白干し梅)の品質に非常に気を遣っていることに刺激を受けた」と話した。
 研修は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の委託を受けた(公財)太平洋人材交流センターが実施。7月25日から8月5日の2週間、国内の農家や市場、直売所などで研修し、実施可能な部分を具体化してアクションプランを作成するという。研修先のうちJAはJA紀南のみ。

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