JA紀南広報誌

2016年7月号p22-01

2016年7月号もくじ

こもれび  

出会いに感謝
岡本 富美子(すさみ町周参見)  

 私は学校給食の栄養教諭を、今年の3月末で定年退職しました。この原稿依頼が来た時、在職中に大変お世話になったJAのすさみ支所の方々や直売所「ひまわり会」の会員の方々への感謝の気持ちを伝えることができるのかな、との想いで執筆を引き受けました。
 さて、ひまわり会との出会いは、9年前の平成19年のことです。食の安全性が問題になっており、生産者の顔が見える安全・安心な野菜を子どもたちに食べてもらいたい、学校給食にすさみ町内の農産物を何とか取り入れることはできないものか…と、JAや行政とのやりとりの中で、ひまわり会にたどりつきました。
 ひまわり会の当時の会員数は約60人で、専業農家は少なく、「家庭菜園の延長」といった、お母さんたちが主役の直売所です。
 ひまわり会の朝市は多品目・少量の出荷が主で、学校給食に野菜を納品するうえでは、数量の確保が一番気になるところでしたが、すさみ町給食センターは当時420食余りの小規模のセンターでしたので、小回りが効くという利点がありました。
 そこで、生産者の方々には、給食センターからの注文に出荷できるだけの物を納品してもらい、足りない分は地元の業者さんに市場で買ってきてもらうという方法で始めました。
 生産者の方からは栽培している作物の情報をいただき、献立に取り入れていくといったように、双方に負担にならない方法で始めることができました。当時、支所長をされていた二見圭一さん、ひまわり会の前会長古田信子さんのご尽力のお陰です。
 地元の無農薬や低農薬で栽培された安心・新鮮な野菜、見た目はあまりよくないけれど、野菜本来の香りがプンプンするニンジンなど、旬を感じることができ、おいしい野菜の味を子どもたちに知ってもらうことができました。
 また、当時から「食育」が盛んに言われるようになり、小学校の生活科でサツマイモの苗植え・収穫体験をJAとひまわり会の会員さんのご協力を得て、毎年行うことができました。収穫したサツマイモは給食センターで調理し、町内の全校、児童・生徒に食べてもらいました。
 「地産地消・食育」の一環で、1年間に給食で使用する味噌を、夏休みを利用して子どもたちとともに手作りしていました。昔ながらの麦味噌の味を覚えてもらいたいという思いからです。講師にひまわり会の現会長、竹中律さんを招き、できるだけ地元の食材を使って作りました。昨年まで6年間続いていました。
 他にも、JAやひまわり会の皆様に大変お世話になり、助けていただいたことがたくさんありました。誌面をお借りして、お礼申しあげます。「長い間、本当にありがとうございました」。   (すさみ支所管内)

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