JA紀南広報誌

2016年6月号p28-02

2016年6月号もくじ

健康百科 第122回  

歯の健康と8020運動
佐久総合病院名誉院長/松島松翠  

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 ここに出てくる8020運動(はちまる にいまる うんどう)という言葉は、わが国で展開されている歯の健康づくりのための運動のことで、「80歳になっても20本以上の歯を常に保持していよう」ということを目標にしています。
 歯が抜けてしまうのは、虫歯と歯周病が主な疾患です。ほとんどの人が毎日歯を磨いていますが、多くの人は虫歯になったことがあり、歯周病の疑いがある人も約8割に上ります。これは歯磨きのやり方が悪く、きちんと磨けていないことを示しています。
 虫歯と歯周病を防ぐために、歯に付く汚れである歯垢をしっかり取り除くことが必要です。そのためのポイントとしては、歯と歯茎の間に、毛先がしっかり入るくらいの力で磨きます。磨く力が弱過ぎると歯垢がうまく取れません。
 歯周病を防ぐためには、歯と歯茎の境目を意識して磨きます。歯と歯茎の境目は、歯垢がたまりやすく、歯周病が起こりやすい場所です。歯の内側も一本一本丁寧に磨きます。最も磨き残しが多いのは歯と歯の間です。タフトブラシや歯間ブラシも使ってみましょう。
 どんなに丁寧に歯を磨いても、本当に磨けているかどうかは自分では分かりません。そこで重要になるのが歯科での定期検査です。歯科での定期検査では、虫歯の検査、歯周病の検査、歯石の除去などが行われます。積極的に受診してください。
 歯垢が硬くなったのが歯石で、歯磨きでは除去できないため歯科で取り除く必要があります。虫歯は1年に1~2回、歯周病は約3カ月おきに定期検査を受けるといいといわれています。

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