JA紀南広報誌

2016年6月号p04-01

2016年6月号もくじ

担い手育成でも注目  

第5期「農業塾」 実習スタート  

初めての現地実習で野菜苗を植え付ける農業塾の受講生

 JA紀南の「農業塾」が5期目を迎え、4月から現地実習が始まった。「直売所に出荷する野菜の品質を充実させたい」「目標はプランター栽培の脱却だ」など受講生の思いはさまざま。地産地消運動の色彩が強かった同塾も、開催を継続するにつれ、地域農業の担い手育成の視点での注目度が上がっている。

 農業塾は、准組合員数が正組合員数の3倍以上になった中、「非農家組合員の農業参入に向けた道を拓きたい」と平成24年度に初めて開講。これまで154人が受講を修了している。今期は管内の市街地を中心に35人が参加している。
 3月の開校式に続き、白浜町内のJA圃場で4月14日に開いた初めての現地実習には全員が顔をそろえた。
 塾生は今年11月まで、実習に座学を織り交ぜて受講する。特長的なのは実習園で作る野菜を、家庭でも同時進行で栽培することだ。品目はトマト、ナス、ピーマン、カボチャ、キュウリで、初回の現地実習でも植え付けを体験した。
 「トマトは美味しく作るため水を制限する。ナスは乾燥に弱いため水や肥料が重要だ。だから、この二つは隣同士に植えないで」といった営農指導員の解説を受講生は目を丸くして聞いていた。
 受講生で、昨年からJAの「紀菜柑」に出荷している田辺市稲成町の廣田恭子さんは「夫と野菜を作っていますが、摘芯や整枝など分からないことばかりなので、農業を一から勉強したいです」と前向きだ。
 白浜町の柏木夕記子さんは、とんだ支所が開くサツマイモ体験に参加して農業への興味が深まった。「普段は義父母のソラマメなどの作業を手伝う程度です。農業の基礎を塾で勉強し、ゆくゆく直売所にも出荷したいです」と抱負を語る。
 田辺市下三栖の谷地定さんは定年組だ。「退職後、魚釣りや家庭菜園をしてきた。元々の野菜嫌いだったが、自分で作ると食べるようになり、上手に作りたいと思うようになった」と参加の動機を話していた。

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