JA紀南広報誌

2016年5月号p32-02

2016年5月号もくじ

健康百科 第121回  

スポーツと膝の痛み
佐久総合病院名誉院長/松島松翠  

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 膝は体重を支える重要な関節であり、立っているとき、歩くときに常に大きな負荷や衝撃が加わる関節です。そのため、膝関節の半月板が傷み、関節軟骨がすり減ることにより生じる変形性関節症という病気が増えています。その大きな原因は加齢と肥満ですが、当然膝が痛みます。
 スポーツをやっているときは、急激に強い力が膝に加わることで、痛みも強く、場合によってはけがを起こします。これをスポーツ外傷といいます。
 膝でよく起こるのは「ジャンプ」「着地」「急な方向変換」「タックルやブロックなどでの他の選手との衝突」などを原因とするものです。種目別では、「サッカー」「バレーボール」「ラグビー」「バスケットボール」「スキー」「野球」などでよく起きます。
 若い世代は、激しくプレーするので、けがが多いのですが、最近では、サッカーやバレーボールを楽しむ中高年にも増えています。膝の外傷には、代表的なものに「半月板損傷」と「靱帯(じんたい)損傷」があります。
 半月板は大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ)の間にある軟骨の一種で、膝への衝撃を和らげる役目があります。半月の形をしていて、左右二つあります。膝に強い力がかかると、これが裂けることがあるので、強い痛みが生じます。
 靱帯は骨と骨をつないでいる強い組織です。スポーツをやるときに、これが傷ついたり断裂すると、激しい痛みが現れます。
 スポーツ時に膝を損傷して、痛みがひどい場合には、すぐ整形外科を受診してください。重度の場合は、手術が必要になります。
 スポーツ外傷を予防するには、練習にしても、試合にしても、いきなり試合に出たりせず、基礎練習や準備運動を毎回入念に行いましょう。

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