JA紀南広報誌

2016年5月号p08-01

2016年5月号もくじ

ミカン  

◆着果対策  

 今年産は、結果母枝が少なく裏年にあたる。裏年の木で発芽量が多く着花が少ない木では、新芽が繁ってくる。第一生理落果期になると少ない果実は大量の新芽との養分競合に負けて落果する。そのため、果実に被さる枝を整理し充実・結実に努める。

◆夏肥の施用  

 マルチ被覆園や早生の木熟園地では、樹勢低下や隔年結果是正のため、5月下旬に千代田化成549を10㌃当たり40㌔施用する。

◆幼木の管理  

 5月に入ると新芽の強弱が確認できる。発芽後の管理が生育を大きく左右するため、次の点に留意して芽かき・摘芯等を行う。
①1芽から数本出た新芽は1本に整理して芽の伸長と充実を図る。
②6~8枚程度で摘芯(芽の先端を摘める)を行い、新芽の充実と夏芽の発生を促す。
③摘蕾を行う。
④アブラムシ・ハモグリガ・かいよう病の防除を徹底する。

◆病害虫防除  

〇黒点病
 発生源は、樹上の枯れ枝・放置された剪定枝で、降雨によって胞子が飛散し葉や果実に感染し発病するため枯れ枝の除去が大切だ。落弁直後の幼果から成熟期まで発病する。
 ペンコゼブ水和剤(600倍・30日前まで・4回以内、中晩柑は90日前まで・4回以内)で防除する。梅の隣接園等で、飛散が心配な場合はストロビードライフロアブル(2000倍・14日前まで・3回以内)を散布する。

〇灰色かび病
 開花期から落弁期にかけて、降雨・曇天が多いと枯死花弁上で菌が繁殖し幼果に付着し、感染する。特に表回りの木は花弁が落ちにくいため注意が必要。防除は満開期から落弁期にストロビードライフロアブル(2000倍・14日前まで・3回以内)を散布する。

〇訪花昆虫
 開花期にコアオハナムグリやケシキスイ類などの訪花昆虫が飛来し、幼果に傷をつける。花粉の多い中晩柑類に被害が多い。3~5分咲きの頃にモスピラン顆粒水溶剤(2000倍・14日前まで・3回以内)を散布する。ミツバチに影響が大きい薬剤は使用を控える。

〇カイガラムシ類幼虫(ナシマルカイガラムシ)
 第一世代の幼虫発生期は5月中下旬からで、発生期にアプロードフロアブル(1000倍・14日前まで・3回以内)を散布する。寄生部位が枝幹に及ぶため、枝幹まで十分散布する。
   (富田川営農室・原大輔)

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