JA紀南広報誌

2016年5月号p05-01

2016年5月号もくじ

「味という原点に戻って」  

市場21社とミカン販売反省会  

取引市場の声を聞いたミカンの販売反省会

 平成27年産の温州ミカン販売が2月下旬で終了し、JA紀南は3月15日、取引市場関係者を招きミカン反省会を開いた。市場は、食味の良い9月出荷の極早生の生産拡大、早生では木熟みかんの安定生産を強く求めた。「果物は味という原点に戻ってほしい」との市場の声を受け、生産者も消費者に選ばれる産地づくりに気を引き締めた。

 JA紀南は27年産温州ミカンを、9月中旬の極早生「日南の姫」から年明け2月の木熟早生まで、計4986㌧(前年比92%)を市場販売した。秋の温暖多雨の影響で果実の傷みも発生があり、出荷量は計画対比の75%にとどまった。
 全国的に前倒し・集中出荷となった極早生は厳しい販売だったが、極早生からスムーズに切り替わった11月以降の早生は入荷減の需給関係で堅調に推移した。
 糖酸度センサーによる選果でレギュラー品より糖度を1、2度以上高く設定したJAブランドの“天”や“木熟”は、レギュラー品の2倍程度の価格で販売された。
 反省会は取引市場21社と、生販・部会・選果場の組織役員、JA・県農の役職員ら48人が出席しJA中央購買センターで開いた。
 意見交換があり、産地からミカンで生き残るための提言を求めると市場から次々と発言があった。
 関西地区の市場は「近年の9月は、ずれ込んだブドウ、ナシなど競合品目が多い」とし、極早生ミカンでも和歌山県生まれの「YN26」など糖度の高い品種の生産拡大を求めた。
 全国各地の市場からは、早生を木に成らして食味を上げ、貯蔵せずに出荷する“木熟みかん”の出荷要望が切実。関東地区の市場は「紀南の木熟は12月から1月に出る甘くて食べやすく、まろやかな早生種で、まだまだ売れる」と、市場の注文数確保のための生産面のレベルアップを強く求めた。
 JAみっかびが昨年始めた温州ミカンの機能性表示についても生産者は関心を
寄せ、市場は「単価アップだけが目的ではなく、その産地が消費者に信頼され、安全・安心の保証を得るための生き残り戦略の意味が大きい」と解説した。
 小谷真一みかん部会長は「もっと品質を重視したミカン生産のため農家の意識改革をすべき時期が来ている」との考えを市場に伝えた。

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