JA紀南広報誌

2016年4月号p26-01

2016年4月号もくじ

女性のリレーエッセイ こもれび  

One for all・all for one
田上 雅子(上富田町市ノ瀬)  

 One for all・all for one(ワンフォーオール・オールフォーワン)。チームプレイの大切さを表す言葉として、日本ラグビー協会全体のキャッチフレーズになっている言葉です。(本来はダルタニャンの三銃士物語で使った言葉だそうです)
 昨年のラグビー日本代表は、大活躍でした。家族に元ラガーマンのいる我が家も、深夜放送の日は睡眠不足。3歳の孫まで五郎丸選手のキックの真似をして、両手を組み、お尻を突き出しての仕草は何ともおかしく、笑わせてくれました。
 私は3年前、定年退職しました。その頃の夢は、好きな趣味、野菜作り、年に一度は旅行、海外旅行もいいなあ、おいしい食事も、というものでした。
 ところがある日、息子が思いがけないことを言い出したのです。「自分で作った野菜を使った飲食店を開きたいんや。おかん、野菜作り手伝うてよ」。ええーっ、本気なん? 驚き悩んだ結果、短い一生、新しいことに挑戦をしようとする息子を応援しようと決めました。
 子どもの頃から親の農作業を手伝ったりしていたので、先輩農家に教わり、今では夏のナス作りなどに精を出しています。できる限り無農薬、有機農法にし、少しずつ息子のレストランに提供しています。昨秋まいたパン用小麦が生育中で、春の収穫が楽しみです。
 夫は会社勤めのかたわら、米、梅、ミカンを作っており、年中暇なし。「わしを野菜作りに巻き込まんといてくれ」と言われます。それでも畝作りなどを頼んだら完璧な仕事ぶり。「お父さん、農業好きやなぁ。上手やわ。ちょっと畝曲がってるけど」と感想も付け加えます。
 先日ジャガイモを植える準備をしていると、孫たちが手伝ってくれました。ご褒美に、じいじが運転するトラクターに乗せてもらって、とっても嬉しそう。
 JA女性会では、家の光大会が紀南文化会館であり、上富田ブロックは「にわかチンドン屋」として舞台を踏みました。職員さんと会員が、鉦や太鼓を鳴らしながら踊り、客席では飴を配ります。ラッパは吹き手がないのでテープの音声です。
 本番前の楽屋では、着付けする人、お化粧係、仮装の帽子がないと探す人、互いの変身姿に笑い転げる人などで大わらわでした。踊りもまずまずで、全員笑顔で終了できました。
 「第21回口熊野マラソン」ではボランティアを経験しました。ボランティアの私たちに、近所の方ができたてのおにぎりやお茶を差し入れてくれました。何と美味しかったこと。人は支え合って生きていることを感じ、その優しさに胸が熱くなりました。
 さまざまな出会いや交流を通じ、多くの人と関わり合い、心豊かになっていく自分を幸せに思います。「一人はみんなのために、みんなは一人のために」。(口熊野支所市ノ瀬店管内)

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