JA紀南広報誌

2016年4月号p14-01

2016年4月号もくじ

花き  

◆病害虫防除  

○灰色かび病
 灰色かび病は、保温のために密閉したハウス(生育適温は20度前後)で発生しやすく、茎で発病すると立枯れ症状を起こす。開花期に多湿条件になると、花弁にシミを生じることもある。
 病原菌は被害植物などで繁殖して伝染源となり、そのうえに形成された分生子が飛散し、各部位に感染して発病する。発病した被害植物上でまた分生子が形成され、次々に伝染し蔓延する。
 対策は、日中は十分な換気を行うとともに、密植は避け、老葉は除去して風通しを良くする。発病した葉、花弁などは早急に取り除き、焼却等で処分する。
 薬剤防除は予防散布を重点に置き、アフェットフロアブル(2000倍・発病初期・3回以内)、またはポリベリン水和剤(1000倍・発生初期・8回以内)、またはゲッター水和剤(1000倍・5回以内)で防除する。薬剤耐性を持たさないためにも、同じ薬剤は続けて使用しないようにする。

○アブラムシ類
 花きの施設内ではアブラムシ類が周年発生するが、春先は温度上昇でさらに発生しやすく、モモアカアブラムシ、ワタアブラムシなどによる新梢や下葉への被害が多い。多発すると生育阻害や排泄物による汚染で商品価値を損なう。また、ウイルス病の発生する植物では媒介源となるため注意する。
 防除は、発生初期に的確に行うことが重要だ。花き類の防除薬剤として、モスピラン顆粒水溶剤(4000倍・発生初期・5回以内)やコルト顆粒水和剤(4000倍・発生初期・4回以内)、他にもオルトラン水和剤(1000~1500倍・発生初期・5回以内)などがある。

○ハダニ類
 ナミハダニやカンザワハダニなどの被害に遭うと、葉緑素は白くなり、縮葉、黄変を生じる。施設栽培では、ハダニの最適生育条件となるため被害の進行も早い。早期発見に努め、防除では、薬剤の抵抗性がつきやすいことから同一薬剤の連用を避ける必要がある。   (芳養谷営農室・前田智也)

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