JA紀南広報誌

2016年2月号p10-02

2016年2月号もくじ

 

 2月は梅の開花時期で、作柄を左右する大事な時期だ。低温や強風などの影響で、着果が不安定になりやすいため、気象条件の影響を最小限に抑え、いかに受粉・結実させるかが重要となってくる。

◆受粉対策  

 「南高」は自家和合性がなく、他品種の花粉で結実する。そのため親和性の高い品種を受粉樹としてバランス良く混植することが必要だ。
 「南高」の受粉樹には、小梅、小粒南高、NK¦14等が利用できる。ただし、気象条件等により「南高」と受粉樹との開花期がずれることがあるため、2品種以上を混植することが望ましい。
 受粉樹との距離が近いほど着果率は高く、2割程度の受粉樹を効率良く植栽する。混植が難しい園地では、交配品種の高接ぎを行う。接ぎ木は2月〜3月の発芽までに行う。効果があらわれるまでには年数がかかるため、受粉樹の枝差し等の対策も行う。

◆交配ミツバチの配置  

 梅の花粉は粘性が高く、風媒による受粉がほとんど期待できない。このためミツバチの巣箱を設置し、虫媒に頼る必要がある。巣箱は次のことに注意して設置する。
①ミツバチは気温が12度以上にならないと活動が活発にならないため、日当たりの良い場所に出入口を南向きにして設置する。
②ミツバチは風速3㍍を超えると飛翔できず活動が低下するため、風の弱い場所へ設置する。
③巣箱の位置が変わると帰巣位置を見失う恐れがあるため、巣箱は一旦配置したら引き上げるまで移動しない。
④雨水が巣箱に入らないよう、出入口を少し低くする。
⑤周辺に和蜂が設置されている場合は設置を控える。
⑥ミツバチについた花粉などで洗濯物や車が汚れる場合があり、民家近くへの設置は十分配慮する。
 なお、ミツバチの盗難等にも十分注意して管理する。

◆病害虫防除  

 ミツバチ放飼期間中は、ミツバチ保護のため、薬剤防除は行わない。防除は、地域の巣箱の引き上げ状況を確認してから実施する。  (三栖谷営農室・栗栖昌央)

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