JA紀南広報誌

2016年2月号p10-01

2016年2月号もくじ

ミカン  

 2月は土づくり、密植園の間伐、園地改造に取り組み、作業性の向上と高品質安定生産ができるように努めよう。

◆土づくり  

 異常気象が通常となってきている近年だが、それに負けない安定した品質・収量を保つには、樹勢を維持し、新しい細根をつくり、根の活力を高めることが重要だ。そのため、土壌分析結果を基に有機物の投入や石灰資材等の土壌改良を行おう。
 有機物の施用は、土を軟らかく通気性を良くし、養水分の保持力を高め、根を活性化させる。特にマルチ栽培、フィガロン散布等の木にストレスを与える栽培法では、土づくりを怠ると根の回復が遅れて細根量が少なくなり、樹勢が低下し隔年結果を助長する恐れがあるため、バーク堆肥、アヅミン、プロ有機等の有機物を施用しよう。

◆密植園の間伐  

 高品質安定生産を目指すには、密植園の間伐・縮伐による園相の改善が重要である。
 密植園の問題点には、①立枝が多くなり、着花が悪くなる②病害虫の発生が多くなる③品質が悪く、着色も遅れる④作業性が悪い⑤薬剤がかかりにくい等があるため、間伐で問題解消に取り組もう。

◆剪定  

 平成28年産の温州ミカンは、極早生・早生共に結果母枝が少なく、全般的に裏年と予想される。(図1参照)
 結果母枝の少ない木は、剪定時期を遅めにし、程度は軽く、果梗枝整理など間引き主体に行おう。結果母枝の多い木や園では、寒風害の心配の無い園から早めに剪定に取り掛かろう。

◆中晩柑の収穫  

○不知火の収穫・予措・貯蔵
 「不知火」は着果部位により品質内容が異なるため、品質分析を行い酸度が1・3%以下を目安に採果を進める。予措は貯蔵性を高め、糖度低下の抑制・減酸効果を高める効果があり、3%減量程度の予措を行う。(収穫直後10㌔の重量が9・7㌔に減量する程度)
 袋掛けした果実は袋のまま収穫し、そのままコンテナで予措し、予措終了後はシート等の覆いをする。袋掛けをしていない場合は、予措終了後コンテナの下・中・上に新聞紙を敷き、上部をシートで覆う。3月上中旬の室温が上昇する頃からは腐敗の発生に注意が必要だ。(中央営農室・小谷周平)

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