JA紀南広報誌

2016年2月号p04-01

2016年2月号もくじ

みなべ・田辺の梅システム  

世界農業遺産に認定
「これからがスタート」 本田組合長  

ローマからの朗報に紀州梅干しを手に喜ぶみなべ・田辺の梅農家や関係者

 養分に乏しい礫質の斜面で、薪炭林を残しつつ高品質な梅を持続的に生産する「みなべ・田辺の梅システム」が平成27年12月15日、国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産に認定された。同日夜、ローマから届いた朗報に、みなべ町役場に集まった梅農家やJA、行政関係者ら約150人は喜びに沸いた。会場でJA紀南の本田勉組合長は「これからが本当のスタートだ」と、認定を弾みに梅振興に一層取り組む決意を語った。

 FAO「世界農業遺産運営・科学合同委員会」の最終審査はイタリア・ローマであり、仁坂吉伸県知事、みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会会長の小谷芳正みなべ町長、副会長の真砂充敏田辺市長、顧問の坂本登県議らが出席。仁坂県知事がプレゼンテーションを行い、全会一致で承認された。平成26年5月に推進協議会を立ち上げてからの努力が実った。
 最終審査の日、結果を聞こうと、協議会委員や生産者、県市町・JA関係者らが続々と町役場に集まってきた。
 協議会の監事・久保秀夫JA紀州組合長は「日本に古くからある伝統・文化、梅干しもそうで、梅システムの認定により梅を将来に伝え、梅の消費拡大をはかりたい」とあいさつした。
 午後10時10分、電話が鳴り、ローマにいる小谷町長の「全会一致で認定を受けた」との報告に会場からは大きな拍手。続いて県知事も「これをきっかけに梅産業を益々栄えさせたい」とローマから声を弾ませた。会場でくす玉が割られ、協議会の監事・本田勉JA紀南組合長の発声で、全員が梅ジュースで乾杯。全員が並んで梅干しを口に入れ、喜びを分かち合った。
 本田勉組合長「梅システムは、認定が終わりでなく、これからが本当のスタートだ。梅産業の発展にどうつなげるかが大きな課題。当地は全国屈指の梅のブランド産地だが、近年、梅の消費が停滞し、生産者も厳しい状況にある。認定を契機に、皆が屈指の梅産地としての誇りを取り戻したい。農業や食は、経済的側面だけで無く、まさに伝統・文化で、私たちがそれを担っていることを、梅システム認定により地域全体があらためて気付いてくれると期待している」

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