JA紀南広報誌

2016年12月号p10-01

2016年12月号もくじ

梅以外の新規作目で期待  

三栖管内でオリーブ栽培  

2年生苗木を定植し1年半が経ったオリーブと那須輝也さん

 JA紀南三栖所管内で梅農家ら5人で結成したオリーブ研究会(前田久幸会長)が活動している。植栽した苗木の生育も順調で、この先を見据え収穫や加工・販売方法の研究を進めている。
 青梅や梅干しの価格の不安定さに危機感を感じ、梅以外の新規作目を模索していた中、候補にあがったのがオリーブだった。
 モクセイ科の常緑樹で日本での果実の収穫時期は10月から12月頃。食用のオリーブオイルや化粧品の原材料に使われている。
 有志が集まり平成26年に研究会を設立した。「まずは行動ありき」と、27年4月にスペインやイタリア産の8品種の2年生苗木を495本、三栖や上野、日置地区の会員の園地に定植した。漬け梅のようにネットに落として収穫できるとのことから、10㌃当たり40~50本植えとしている。
 田辺市上三栖の那須輝也さんも「南高梅」を改植した20㌃に約100本を植えた。
 「料理には使うことはよく知っているが、味や品質に関する知識はほとんど無い」と、今年10月に名古屋市で開かれたオリーブオイルソムリエ講習のジュニアコースを受講した。テイスティング(飲食物の味利き)を体験し、「さわやかとか青くさいとかの味があることが分かった。特にエキストラバージンオイル(果実を搾ってろ過し化学的処理を一切行わないオイル)は美味しかった」と話す。
 研究会では、オリーブオイルは純粋な植物由来で、高血圧や心筋梗塞などの生活習慣病や骨粗鬆症予防、ピロリ菌抑制などオリーブでいわれる機能性から需要増が期待されていることに着目。紀南での栽培体型の確立や適正品種の見極めを進め、併行して加工施設や販路についても模索するとしている。
 取り組みは平成25年度の田辺市による新規作物導入に対する補助事業の適用を受けた。研究会の事務局は、三栖谷営農室(三栖支所)の営農指導員が担当している。

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