JA紀南広報誌

2016年12月号p09-04

2016年12月号もくじ

花き  

◆病害虫防除  

 花きの病害は低温多湿条件で発生しやすいため、適切な栽培管理を行い、発生状況と多雨などの自然条件に応じ予防または発生初期を基本とした薬剤散布を行う。
 基本的には、①日中はハウスやトンネルの換気に留意する②同一薬剤の連続使用は病害虫の薬剤抵抗力を高めるためローテーションを行う③薬剤散布は晴天の午前中に行う④露地栽培での病害は活動が活発化する多雨後に防除する…等が重要である。

○灰色かび病
 灰色かび病は20度付近の低温多湿条件で発生しやすい。花弁が葉の上に落ち、そこから腐敗が広がり、茎の地際部や中間部が罹病すると上部は萎れ、やがて枯死する。また、病原菌は枯死部や有機物上で生存し、分生子が風や灌水の飛沫とともに飛散し、感染を拡大させる。
 防除は、ハウス施設では換気や暖房を調節し、湿度を下げ、花殻や枯れた葉等は早めに処分する。

○菌核病
 菌核病は灰色かび病同様、15~20度の低温多湿条件での発生が多い。茎や葉に白色綿毛状のカビが密生し、黒い菌核を形成する。
 茎に発生した場合は、病患部から上は萎れて、枯死する。菌核は土壌中で生存し、弱った茎や葉に感染することが多く、発生後は菌糸が広がり、次々と感染する。高湿度下で発病しやすい。
 防除は、高湿度状態では灌水を止め、植物が濡れる時間を短くする。菌核が土壌に落下しないよう発病した茎枝を切除し処分する。

〇アブラムシ類
 ハウス施設内では厳寒期でも発生する。近年薬剤抵抗性が発達したモモアカアブラムシ、ワタアブラムシ等が問題となっている。発生初期に的確な薬剤防除を行うことがポイントとなる。
  (富田川営農室・田中大介)

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