JA紀南広報誌

2016年10月号p09-02

2016年10月号もくじ

「日本人は食べなさ過ぎ」  

中野さんが果物の魅力語る
西牟婁農業士会連協など  

「体を張るフルーツ研究家」として果物を語る中野瑞樹さん

 田辺・西牟婁の農業関係者を集めた「SUN・燦(さんさん)紀南農業者の集い」が8月29日、田辺市内のシテイプラザホテルであった。講演で国際フルーツ協会代表の中野瑞樹さんが温州ミカンのβクリプトキサンチンなど果物のさまざまな機能性を紹介。「日本人は果物を食べなさ過ぎだ」と消費拡大の必要性を訴えた。
 集いは西牟婁農業士会連絡協議会(谷口文治会長)などが主催し毎年開いている。今年は農家や生活研究グループ、行政関係者など約100人が参加した。
 中野さんは和歌山市出身。京都大学で砂漠の緑化を研究し、アメリカ国立海洋気象局の研究員、東京大学教員の経歴があるが、平成15年、書籍で「フルーツが完全食である」との言葉を見てフルーツに引き込まれた。特に7年前からは、食事は果物だけ(白干しの梅干し等含む)を実践している。
 講演では「フルーツの持つ役割と将来展望」と題し果物の魅力を熱く語った。
 果物を食べると糖質を摂り過ぎると言われるのは誤解だと主張。「多くの果物の85%以上は水だ。糖質以外にも食物繊維、アミノ酸、クエン酸などの有機酸、ポリフェノール、カロチンと有効な成分が含まれる」とし、逆に「日本人の果物摂取量は世界先進34カ国中、最下位で、特に若年層の摂取が少ない。10年も経つと大変だ」と切り返した。
 「冬は温州ミカンを毎日1㌔食べる」と会場を驚かせ、「手が黄色くなっても黄疸じゃない。βクリプトキサンチンの色だ」と述べ、その機能性を紹介した。
 静岡県の三ヶ日町が平成15年からの疫学調査により、ミカンを1日3~4個食べると、病気のリスクが、2型糖尿病は57%減、肝機能異常は49%減、高脂血症は34%減、骨粗鬆症リスクに至っては92%減となるとの研究結果を明かした。
 講演の他、JAグループ和歌山が今年4月に設立した農業振興センターについて、同センター西川均部長による情勢報告もあった。

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