JA紀南広報誌

2016年10月号p06-02

2016年10月号もくじ

落葉果樹  

◆土づくり  

 梅やスモモなどの落葉果樹は10月から12月が土壌改良の時期となる。
 落葉果樹の根は、浅根性で空気の要求度が高く、耐湿性、耐干性が弱いため、干ばつ等の乾燥害を受けやすい。また、吸肥力が強く肥料に敏感なため、土壌の養水分の影響も受けやすい。
 土壌改良は完熟堆肥などの有機物を補給し、保肥力、保水性を高めることが大切である。また、梅は石灰質を好み、その施用が収量にも深い関係があるため、補充は欠かせない。また、近年の土壌分析結果では、リン酸・石灰・苦土の値が高い園地が見られるため、定期的に土壌分析を受け、計画的な土壌改良に取り組もう。
 基準設計は10㌃当たりバーク堆肥2~4㌧、苦土石灰140㌔、BMようりん60㌔、FTE6㌔。その他、腐食やリン酸等の資材も施用しよう。

◆苗木の植付け準備  

 収量の低下した収益性の低い園地は計画的に改植を進めよう。苗木の植え付けは11月~12月にかけて行う。苗木が納入されてから植え穴の準備をするようでは苗木が乾燥し発育不良となるため、植え穴は定植1カ月前には準備する。
 植え穴は直径70~100㌢、深さ50~70㌢を目安とする。植え穴に入れる資材は、1穴当たり苦土石灰2~3㌔、BMようりん1~2㌔、完熟堆肥10~20㌔を入れ土とよく混和する。
 植え付け後は十分灌水し、敷草やバークミン等の有機物マルチで乾燥防止に努める。

◆病害虫防除  

○かいよう病
 10月上旬以降にかいよう病菌が枝に感染すると、潜伏し、翌年の3~4月上旬に病斑ができ、それが最初の感染源となる。
 越冬枝の病斑を減少させるためには、この時期の薬剤防除が効果的だ。ICボルドー66D(50倍・葉芽発芽前まで)で防除する。
 かいよう病による果実被害の多い園地では、防風林や防風ネット等の施設の設置も有効だ。
  (三栖谷営農室・栗栖昌央)

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