JA紀南広報誌

2016年10月号p06-01

2016年10月号もくじ

ミカン  

◆収穫  

 極早生ミカンに続き、10月中下旬から早生ミカンの収穫が始まる。品質のバラツキを少なくするため、園地別はもちろん、樹別や結果部位別の採果に心がける。また、採果時のハサミ傷や、収穫カゴからコンテナへの移し替えにも注意し、傷みや腐敗をなくすよう果実を大切に扱おう。

◆病害虫防除  

○青かび病・緑かび病
 収穫、選別時に果実を丁寧に扱うよう十分な注意が必要だが、それでも発生は心配される。対策として、極早生・早生の早出し用ではベフラン液剤25(2000倍・収穫前日まで・3回以内)を散布する。なお、ミカンを除くかんきつ類では使用基準が異なるため注意する。

○ミカンハダニ
 ミカンハダニは、晴天が続き気温が高く、乾燥した時に発生が多くなる。加害されると果実は着色が悪く、光沢が無くなり品質が低下する。防除はダニコングフロアブル(4000倍・収穫前日まで・1回)を散布する。

◆浮き皮軽減対策  

 果肉の生育が停止するのに対し、果皮の生育は継続するため発生するとされており、秋季の高温、多雨、窒素過多の状態で助長される。
 対策としては、園内の排水、日当たりを良くし乾燥状態に保つことが重要だ。また、蛍尻期のフィガロン乳剤(3000倍・収穫7日前まで、浮き皮軽減では2回以内、使用回数はのべ4回以内)の散布も効果的である。

◆秋肥  

 秋肥は果実生産で消耗した栄養を補給し、樹勢回復を図り、冬の耐寒性と翌年の花芽分化の促進を目的に施用する。収穫が終了した極早生ミカンでは、収穫後すぐに施用するよう心がける。また、地温が12度以下になると樹体への吸収が鈍くなるため、施肥遅れの無いようにする。

◆夏秋梢の整理  

 夏秋梢の整理は翌年の春枝の発生を促し、隔年結果を是正するために重要な作業だ。特に今年の早生ミカンは裏年にあたり、着果不良園では夏秋梢が多く発生している。そのままにしておくと同化養分が伸長に使われ、果実肥大の抑制や、品質低下、耐寒性の低下が懸念されるため整理に取り組もう。
 処理の時期は除去後、秋芽の発生がなくなる10月上旬から行い、亜主枝や側枝の途中から出た強い直立した枝は元まで切り戻し、弱い枝は春芽の節目まで切り戻す。   (営農指導課・榎本雄司)

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