JA紀南広報誌

2016年1月号p13-02

2016年1月号もくじ

花き  

◆病害虫防除
 花きは、低温多湿条件下でも発生が多い病気や、活発に活動する害虫があるため、気象条件に応じた対策が必要だ。基本は、病気が発生しにくい環境づくりで、ハウス・トンネル栽培は日中の換気をこまめに行う。露地栽培は高畝にするなどの排水対策に努める。
 薬剤防除が必要な場合は、①同じ薬剤の連続散布は避け成分の異なる薬剤をローテーション散布する②薬害防止や防除効果を高めるため晴天の午前中に散布する③露地栽培では降雨後の防除に重点を置くなどに注意する。

○灰色かび病
 病原菌は被害残渣とともに越冬・越夏する。低温多湿で分生胞子を形成しやすく、飛散、伝染する。葉・花・枝に発生しねずみ色のかびを生じる。多発後では防除が困難のため初期防除に努める。

○菌核病
 病原菌は、被害残渣の上に菌核を形成し、土中で越冬・越夏し、春先・秋口に飛散・伝染する。低温多湿で発生しやすく、葉・枝に白色綿状のかびを生じ後に黒い菌核を形成する。防除は発生初期に重点を置き、被害部位は菌核を形成する前にできるだけ処分する。

○アブラムシ類
 低温でも活動するため、厳寒期のハウス・トンネル栽培では、発生が見られる。吸汁による直接害の他にウイルス病を媒介する。近年、モモアカアブラムシ、ワタアブラムシ等の薬剤抵抗性のある種が問題となっている。薬剤の選択と発生初期の防除に努める。

○コナガ
 熱帯から高緯度地方にまで分布する害虫で、成長が早く、年間発生回数も多い。低温でも成長を続ける。また、薬剤抵抗性の事例も多い。枝・茎を食害されると大きな被害となる。定期的に各種薬剤をローテーションで散布する。

○コナジラミ類
 ハウス栽培では周年発生し、年発生回数は10回を超える。幼虫が葉を吸汁する他にウイルス病の媒介や、多発時には、すす病による汚れが発生する。各種薬剤をローテーションで散布する。
   (中央営農室・川上順子)

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional