JA紀南広報誌

2015年9月号p12-01

2015年9月号もくじ

ミカン  

◆仕上げ摘果・樹上選果  

 極早生ミカンは、9月の樹上選果で低品質果実(極小果、極大果、傷果、日焼け果等)を摘果し、S~2Lの果実に仕上げる。
 早生ミカンは9月から10月の仕上げ摘果や樹上選果の作業が重要だ。大玉果が主体の木の摘果は、収穫が近づいた頃の樹上選果とする。中・小玉が主体の木では低品質果実(極小果、極大果、傷果、日焼け果等)を摘果する。
 また、中晩柑の仕上げ摘果は、腰高果、傷果、小玉果、日焼け果等を取り除き大玉生産をめざす。

◆土壌水分管理  

 土壌水分が温州ミカンの品質に大きく影響するため、適切な管理を行う。極早生は8月中下旬、早生は8月下旬~9月上旬が水分要求度の高い時期だ。土壌が極端に乾燥してストレスがかかり過ぎると酸高・小玉果になるため、酸度が高い場合は灌水をする。一度に大量に灌水すると糖度が下がる場合があるため、1樹当たり20~30㍑とする。9月から収穫時期にかけては、再度、適度な乾燥ストレスをかけて糖度を上昇させよう。

◆浮き皮対策  

 秋期に高温や降雨が続くと温州ミカンは浮き皮が発生しやすくなるため、水溶性カルシウム剤を散布し、カルシウムを吸収させて果実組織を強化する。セルバイン(300倍)、またはスイカル(300~500倍)を8月下旬から20~30日間隔で2~3回散布する。

◆病害虫防除  

○ミカンサビダニ
 サビダニは目視による確認が難しく、特に前年被害を受けた園では予防に努めよう。サンマイト水和剤(3000倍・3日前まで・2回以内)を散布する。

○カメムシ
 発生が多い場合は、スタークル顆粒水溶剤(2000倍・前日まで・3回以内)、またはMRジョーカー水和剤(2000倍・14日前まで・2回以内)を散布する。

○青かび病・緑かび病
 極早生と早生ミカンの早期出荷用は、腐敗対策としてベフラン液剤25(2000倍・前日まで・3回以内)を散布する。

◆極早生ミカンの秋肥  

 極早生ミカンは9月下旬から秋肥の施用時期だ。施用量は10㌃当たり、完熟みかん配合を240㌔、または紀南粒状柑橘配合を200㌔。いずれもアヅミン60㌔と併用する。施用は2回分施とし、1回目は9月下旬~10月上旬、2回目は10月中旬までに施用する。

◆中晩柑の秋肥  

 中晩柑の秋肥には、果実肥大促進、樹勢の維持、冬季の耐寒力を高める効果等があるため、栽培指針を目安に遅れないよう施用する。(三栖谷営農室・栗栖昌央)

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