JA紀南広報誌

2015年5月号p28-02

2015年5月号もくじ

健康百科 第109回  

水虫を予防する
佐久総合病院名誉院長/松島松翠  

 水虫は、白癬(はくせん)菌というカビが皮膚に寄生して起こります。特に起こりやすい場所は、足全体と足指の股です。水虫にかかると完治しにくく菌が残っていることが多いので、再発しやすいのです。
 足や足指の水虫を予防するには、毎日入浴して、足と足指の間をよく洗うことです。入浴できない日は、足だけでもよく洗うことです。白癬菌が皮膚の表面に付着して角質層に入り込むまでには24時間以上かかります。1日1回、足、特に指と指の間、爪との間、かかとなどをよく洗います。よく洗って、付着した白癬菌を落とせば、水虫は起こりにくくなります。従って毎日入浴している人は、ほとんど水虫にはかかりません。
 勤めの人はいつも靴下をはいているので、足全体が蒸れやすくなります。湿度が高くなると白癬菌が繁殖しやすくなります。そこで、木綿や麻など蒸れにくい素材の靴下を選ぶか、よく汗を吸い取る通気性の良い物を選び、足をよく乾燥させてからはきます。
 5本指靴下は、指の間の湿気を吸い取るのでお薦めです。蒸れを防ぐために、湿気を吸う効果のある中敷きを使うのもよいでしょう。
 靴は仕事などで長時間同じ靴を履くなら、2、3足用意して毎日履き替えます。あるいは靴を履いている時間をなるべく短くするために、勤め先ではサンダルに履き替えるのもよいでしょう。
 家族に水虫の患者さんがいる場合は、患者さんからはがれ落ちた皮膚のかけらに混ざって、床や畳、ほこりの中に白癬菌がいる可能性があります。足拭きマットやスリッパは別にすると、感染の機会を減らしますが、基本はみんなで毎日足を洗うことです。

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional