JA紀南広報誌

2015年5月号p24-01

2015年5月号もくじ

こもれび  

里山暮らしを楽しむ
髙木 彌千代(白浜町十九渕)  

 東京の世田谷から移住して、今年2月で7年目に入りました。四方を山に囲まれ、空気と水の良い静かな環境に満足しています。
 移住当初、主人は家の山側の木々を伐採したり、果樹園作り、田作り、畑仕事などに追われていました。
 庭続きに山が迫っていて、シカの被害がひどく、石だらけの場所に苦労して植えた花咲く木々、ハナモモ、枝垂れザクラ、ハナカイドウ、ハナミズキ等は若木で小さかったため、オオデマリ一本を残して全滅。今は実生から大きくなったクサギ、スギ、ウツキ類ばかりです。
 柵も塀も無い出入り自由の庭で、時折野ウサギがいたり、先日はタヌキのような小動物が横切って行きました。夜ともなると、鹿鳴(ろくめい)が雨戸の外から1㍍の所で聞こえます。気配までわかるのです。でも私はこの鹿鳴館(?)がとても気に入っています。
 鳥が多いことも心和みます。ヒヨドリ、ムクドリ、メジロ、セキレイ等々、今朝はベランダの手摺りをヤマガラが伝い歩きしていました。アオサギの飛来もおなじみになり、高瀬川でカワセミを見付けた時は感動しました。まさに、“水辺の宝石”の美しさです。
 ご近所からいただく新鮮野菜、イチゴ等は本当に有難く、私たちの健康の元になっています。「直販所あぜみち」はスーパーとして重宝。特に生産者コーナーの品々、手作りパン、切り花類は“花好きおばさん”には欠かせません。ATMも新しくなり活用しています。
 昨秋から地区の当番役になりました。回覧板、集金、高速道路情報等で皆さんとの輪も広がっています。
 寒い間、温泉三昧ができることも、この地なればこその特典と喜んでいます。
 すっかり怠けてしまった共同墓地までの早朝散歩もそろそろ再開せねばなりません。墓地までの畦道は、“秘密の花園”でもあります。スイセン、オオイヌフグリ、ネジバナ、バイカウツギを見付けた時の嬉しさは格別でした。墓地のソメイヨシノ、八重ザクラ、枝垂れザクラも年々大きくなり、満開の花時を何より心待ちにしています。
 お地蔵様の後に、若き戦没者のお墓が並び、お花が供えられています。父建立、享年の若さに胸を詰まらせながらお参りさせていただいております。
 犬も歩けば棒に当たるで、自然に花友達もでき、いただいた球根の根付きが当面の関心事になっています。何が花咲くか解らないことも今では楽しめるようになりました。
 第二の人生を悠々自適に過ごせることを、日々改めて深く感謝しています。(とんだ支所管内)

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