JA紀南広報誌

2015年5月号p15-01

2015年5月号もくじ

「今は情報で食べる時代」  

大阪中青の中島部長講演
稲成生産販売委員会  

農産物の品質向上を呼びかける中島部長

 【中央営農室】稲成生産販売委員会(榎本清孝委員長)は3月2日、JA稲成店で農業経営者大会を開き、生販・部会の販売実績や収支報告と、市場関係者を招いての記念講演を開いた。
 講演では大阪中央青果の中島啓太果実部長が、果実担当者としての体験を元に今後の農産物生産で産地が重視すべき点を話した。
 中島部長は「日本の平均的な家庭が一年間に果実類を購入する金額は年収の1%未満だが、消費量が少ないからこそ、伸びしろに期待ができる」と語り、消費者の購買意欲を高めるための農産物のさらなる品質向上を呼びかけた。
 国民の食料に対する考えの変化については「戦後の頃は空腹を満たすため食料を胃袋で食べていたと言われるが、時代が過ぎるとともに味や見た目が重視されるようになり、今では生産地や効能といった情報によって食べる時代になっている」と話した。
 市場担当者としては「産地の特色や農産物の健康機能などの情報を、小売業者や消費者に発信していくことが大切だ」と語った。
 質疑応答では、「果実の品質を高めても、高価すぎては売れないのでは」との質問に対し、中島部長は「海外輸出でも『極天』ブランド以上の糖度を持つ紀南ミカンは高級品として販売されている」と事例を紹介した。
 産地に対しては「農産物にはそれぞれ固有の美味しさがある。ただ甘いだけではなく消費者から美味しいと言われるような物を作っていこう」と期待を寄せ、会場では大きくうなずく生産者の姿が見られた。

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