JA紀南広報誌

2015年5月号p10-02

2015年5月号もくじ

 

◆病害虫防除  

○すす斑病
 開花の遅れなどで生育・収穫が遅くなった場合や、果実熟期に高温多湿の条件で多発傾向となる。品種では、収穫熟期の早い品種は発生が少なく、主に南高での発生が問題となる。感染時期は、果実で4月下旬から始まり、5月下旬以降の感染では発病期間が短いとされる。防除薬剤は、黒星病と同時防除のできる薬剤を主に選択するが、収穫時期や用途によって選択する必要がある。また、谷間や夜露が乾きにくい園、密植で通気性が良くない園、隣接に竹やぶがある園など発生しやすい条件なので注意が必要だ。

○ウメシロカイガラムシ
 年3回の発生で、発生時期は、第1世代が4月下旬~5月上旬頃、第2世代が7月上中旬頃、第3世代が9月上中旬となる。若い枝に寄生し、密度が増えると果実にも寄生して変形果を発生させる。防除薬剤は、主にスプラサイド乳剤40(1500倍・14日前まで・2回以内)で行い、防除適期は、橙色の粉が吹く頃だ。またアプロードフロアブル(1000倍・2回以内)の使用基準が適用拡大により収穫7日前までになったため使用しやすくなっている。

○カメムシ類
 年によって発生度合いが異なるが、場合によっては一夜にして果実を吸汁し、ヤニをふかせたり、落下させることがある。早期に熟期を迎える小梅、古城は特に注意が必要だ。なお、5月は気温も上昇し降雨時は湿度も高くなるため、使用基準を遵守し薬害への配慮も十分に行う。

◆施肥(実肥2回目)  

 5月の実肥は、葉の緑化、果実肥大に最も旺盛な時期だ。成木では年間施肥基準量(10㌃当たりチッ素25㌔、リン酸14㌔、カリ22㌔)の15%を目安に施用する。肥料は梅実肥408やとくとく化成460などがある。

◆生理障害果  

○ヤニ果
 土壌の極端な乾燥や加湿でホウ素など土壌成分の吸収が抑制されることでヤニ果が多発することがある。品種によって発生度合いが異なるが、古城や鶯宿で特に注意が必要だ。対策としてホウ素系の葉面散布などもあるが、園地の保肥力や保水力、pH調整など総合的な対策が必要となる。

○日焼け果
 強い日差しや気温の上昇で園地が乾燥してくると日焼けによる陥没果が発生する場合がある。対策として灌水などによる水分ストレスの緩和などがある。
(三栖谷営農室・三谷秀彦)

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