JA紀南広報誌

2015年5月号p06-01

2015年5月号もくじ

紀州梅の会 消費底上げには大都市圏  

ライフスタイルに合った提案を
梅PRの訴求方法で講習会開く  

梅消費拡大に向けた着眼点を語るベターホーム協会

 梅産地の行政やJAでつくる「紀州梅の会」は3月6日、JA紀南中央購買センターコピアで、地元の梅関係者のための講習会を開き、全国で料理教室を展開する「ベターホーム協会」の武藤智恵常務が同協会の梅普及の取り組みや大都市圏のライフスタイルに合った梅消費PRの訴求方法などで講義した。

 同協会は昭和38年に消費者教育組織として発足。食の分野に特化した活動を展開し、全国18カ所で料理教室を開いており、会員数は5万人。平成22年からは田辺市の委託を受けて毎年の梅時期に「梅づくしの1日料理教室」を開いている。
 講習会には、JA紀南の職員や女性会員、「栄養サポート紀南」の管理栄養士、田辺市・みなべ町職員ら約20人が参加した。
 武藤常務は開口一番、「梅ジュース、梅干しと、子どもたちの舌に梅の味を植え付ける活動が大事。特に消費の底上げは人口が集中する大都市圏がポイントとなる」と切り出した。
 大都市の食のスタイルについては「男女共働きが増え、平日は調理の時間短縮を求める分、休日はゆったりと時間をかけて手作りを楽しむ傾向がある」とし、食品メーカー各社も時短を意識した商品開発を行っている例を紹介した。
 梅を使った料理に関しては「産地が紹介する塩抜きの手間が消費のネックになっている」と指摘。また梅干しが家庭に無い家が多い事実がある中、減塩梅干しのほか、梅ドレッシングや梅ペーストなどを砂糖、醤油のように家庭に無くてはならない物として提案し続ける必要性を強調した。
 「夏場は食中毒が心配で、母親は傷みにくい弁当作りに頭を悩ませている」との傾向には、弁当やおかずでの梅干しの防腐効果のアピールを訴えた。
 協会が普及をすすめているジッパー付きポリ袋を使った梅漬けも紹介。塩の量を減らした分、焼酎を入れ、ポリ袋で漬ける手法で「これならカビが生える失敗や、都会のベランダでしか干せないなどの事情でも梅干しを漬けることができる」と述べた。
 武藤常務は「首都圏では平日の仕事でギスギスした分、休日にはゆったりとした時間を作りたいという。そんなニーズに対応し、梅を季節の手仕事として提案するのは可能だ」と話した。
 講習会では、県うめ研究所の土田靖久さんから、平成21年に品種登録した梅の新品種「橙高(とうこう)」の機能性研究や商品開発についての報告もあった。

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional