JA紀南広報誌

2015年2月号p08-03

2015年2月号もくじ

 

 2月は梅の開花時期となり、前年に蓄積された貯蔵養分を消費して生長する。昨年は夏場の天候が悪く梅の天日干し作業がずれ込み、剪定も遅れているところがあるが、この時期は梅の結実に大きく影響するため、早期に終了させ結実対策に力を入れよう。

◆受粉対策
 「南高」は自家不和合性(同じ品種の花粉では結実しない)であり、親和性の高い品種を受粉樹として混植させる必要がある。着果率は受粉樹から近いほど高くなるため、「南高」と隣接するように植栽することが望ましい。
 混植割合は園地条件にもよるが、2割以上を目標にする。また受粉能力は開花直後から低下していくため、開花時期のずれを防ぐために2品種以上(小梅、NK―14、小粒南高等)を導入する。年によって開花がずれた場合は、応急的に受粉樹の枝さしを設置する。

◆交配ミツバチの配置と注意点
 ミツバチの配置では次の点に注意する。
①日当たりが良く、北風が直接当たりにくい場所に設置する(出入り口は、南向きの方が良い)。
②山畑に設置する場合は活動がしやすいよう下段に設置する。
③雨水が入らないように、巣箱の出入り口をやや低くする。
④巣箱の位置は一度設置したら返納するまで移動しない。
⑤近くに和蜂が設置されている場合は設置を控える。
⑥花粉で洗濯物や車が汚れる場合があるため、民家近くへの設置には十分配慮する。
⑦なお、ミツバチの巣箱の盗難にも十分注意しよう。

◆接ぎ木(春接ぎ)
 梅は9月~10月の秋接ぎと満開期以降に行う春接ぎがある。秋接ぎができなかった場合や、接ぎ落ちのある場合は春接ぎを実施しよう。

◆茶がす症
 茶がす症はウイルス病の一種で、感染すると結実不良になり元には戻らない。特徴として、花は健全樹よりも開花が遅れたり、ややクリーム色で不完全花が増える。葉は小型で早期に葉が巻き、葉先の褐変や葉脈間の黄化症状が挙げられるため、疑わしい木は年間の生育を確認し、判断する。対策は早期の発見、改植と、殺菌剤ビストロン―10液剤の2倍液で剪定用具の消毒を徹底する。

◆病害虫防除
 開花期間中は、ミツバチ保護のため、殺虫剤に限らず全ての薬剤防除は厳禁である。防除の開始は、地域の巣箱の引き上げ状況を確認してから実施しよう。
(芳養谷営農室・豊原晋哉)

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