JA紀南広報誌

2015年12月号p11-03

2015年12月号もくじ

花き  

◆病害虫防除  

 薬剤防除では、①農薬耐性を持った害虫や菌が極力発生しないよう、同系統薬剤の連用は避け、異なる系統のローテーション散布を心がける②薬害防止や薬剤効果を高めるため晴天の午前中に散布する③露地栽培では降雨後に病気が発生しやすいため降雨前の防除に重点を置くなどの点に留意する。

○害虫対策
 露地の場合、冬季は害虫の発生はあまり見られないが、施設では定期的に発生する。ヨトウムシ類による食害や、アブラムシ類、コナジラミ類、アザミウマ類の吸汁により、ウイルス病が蔓延する場合もあるため、いずれも発生初期の防除に努める。

○灰色かび病
 灰色かび病は、管内の主要花き品目であるスターチス、トルコギキョウでは、最大の病害だ。日照不足や降雨による低温多湿条件で発病しやすく、厳寒期に施設内の温度を保つために密閉条件にすると、発生を促してしまう。
 放置すれば健全な植物体にも広がるため、伝染源となる株、もしくは葉などは取り除く。日中に気温が上がるようであれば、換気して施設、トンネル内が加湿条件にならないよう管理する。
 薬剤防除は、初期防除に重点を置き、花弁や葉に病班(シミ状の斑点など)を確認した場合はポリベリン水和剤、アフェットフロアブル、フルピカフロアブル、ゲッター水和剤などで防除する。なお、ゲッター水和剤は、作物によって薬班が付着し商品価値を落とす場合があるため、採花が近い作物への使用では注意する。

○菌核病
 灰色かび病と同様に、低温多湿条件で発生が多い。最初は地際部付近の茎が暗色に変色して葉が萎れてくる。その変色した部分に白い綿糸状の菌糸が現れ、後に黒い菌核を形成する。防除対策は灰色かび病に準ずるが、それ以外にも茎葉が過繁茂にならないよう管理する。(富田川営農室・中山皓靖)

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