JA紀南広報誌

2015年12月号p10-02

2015年12月号もくじ

 

 12月は引き続き、整枝・剪定、土づくり、苗木の定植等が主な作業となる。寒い時期であるため、体調管理には十分注意しよう。

◆整枝・剪定  

 12月中旬頃になると、梅は自発休眠が完了し蕾が膨らみ始め、発根が始まる。剪定が年明け以降に遅れると、蕾が大きく膨らみ貯蔵養分が無駄に消耗するため、作業は遅れないように計画的に行う。

◆土づくり  

○有機物の施用
 梅は浅根性で、高温・乾燥など気象の影響を受けやすいため、完熟堆肥や土壌改良資材等を施用し、保肥力・保水性の高い土壌と、気象変動に強い樹体をつくろう。

○石灰質資材の施用
 梅は好石灰植物で、生育に好適な土壌pHは6~7だ。また、石灰の溶脱もしやすいため石灰質資材の施用を行おう。そのため定期的に土壌分析を受け、計画的に土壌改良に取り組もう。

◆病害虫防除  

○越冬病害虫
 越冬病害虫の密度を抑えるため、12月上旬を目安に石灰硫黄合剤(7~10倍・発芽前)を散布する。ただし、石灰硫黄合剤に弱い品種「皆平早生」等は散布を控える。また、かいよう病対策としてICボルドーを使用した園地では、2週間以上の散布間隔を空ける。

○白紋羽病対策
 白紋羽病の病原菌は、土中で粗大有機物を栄養源として繁殖する。梅の2代畑等では問題になるケースが多い。症状が軽い場合は、フロンサイドSC(500倍・収穫後から開花期まで、ただし収穫60日前・1回以内)を樹幹から半径1㍍程度の範囲内に、1樹当たり50~100㍑を土壌灌注する。処理後は、着果過多になるのを避け、樹勢維持に努める。重症樹の場合は早期に改植する。    (富田川営農室・原大輔)

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