JA紀南広報誌

2015年12月号p10-01

2015年12月号もくじ

ミカン  

◆木熟ミカンの収穫  

 温州ミカンは、木によって品質に差があるため、収穫前に品質のバラツキを極力少なくするよう、果実分析や食味確認を行い、果実内容の良い物から2~3回に分けて採果しよう。小玉果は品質を確認したうえで、採果を遅らせて「紀州一番」で出荷を行おう。
 この時期の果実は衝撃に弱く、収穫時に生じた傷などが、腐敗発生の原因となるため、果実の取扱いには十分注意する。

◆出荷予措  

 出荷予措は、収穫後の品質低下や腐敗果の発生を抑制するために行う。特に、収穫前に降雨が続いたり、強風が吹いた場合は、より確実に予措を行う必要がある。
 コンテナに入れる場合は7分程度の軽めに詰め、コンテナの間隔を広げて風通しを良くする。直射日光の当たらない場所で3%の減量を目安に収穫後7~10日置く。

◆樹勢回復対策  

 マルチ被覆園や木熟出荷園は木への負担が大きく、毎年安定して結実させるためには、収穫後の樹勢回復対策が重要となる。
 収穫時期が遅くなれば、施肥時期も必然的に遅くなる。12月は地温も下がってくるため、樹体への吸収も効率が低下する。そのため、できるだけ気温の高い時期に、千代田化成などの即効性肥料を10㌃当たり80㌔を目安に施用する。また、窒素系葉面散布(尿素または、あざやか等)の500倍を、暖かい日を選んで7~10日間隔で3回程度行う。

◆機械油乳剤の散布  

 冬期の機械油乳剤95(45倍・冬季)の散布は、ヤノネカイガラムシやハダニ類などの越冬主要害虫に安定した防除効果がある。殺虫作用は、油膜で虫体や卵を被覆して窒息死させるものであるため、樹冠内部や葉裏まで薬液が十分かかるようていねいに散布する。
 散布は、比較的暖かく好天が続く日を選ぶ。樹勢の弱い木は落葉を助長させる恐れがあるため散布を避ける。時期は2月に花芽分化の時期を迎えるため、1月中旬までを目途に散布する。
 なお、中晩柑類では、できるだけ着色した園から散布を行い、袋掛けをする品種では、散布後10日以上経過してから袋掛けをする。   (営農指導課・榎本雄司)

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