JA紀南広報誌

2015年11月号p20-02

2015年11月号もくじ

健康百科 第115回  

子どもの湿疹
佐久総合病院名誉院長/松島松翠  

 一口で子どもといっても、赤ちゃん、乳幼児、小・中学生など、年齢によって皮膚の病気の出方も違います。
 新生児~乳幼児に多いのは湿疹・皮膚炎です。湿疹も皮膚炎も、外見上は区別がつきません。外部からの刺激によるものが皮膚炎で、原因がはっきりしないものを湿疹と呼んでいます。
 新生児~乳幼児に多く見られるものに、「脂漏性(しろうせい)湿疹」というのがあります。皮脂の分泌が多い頭皮や顔にできる、カサカサした湿疹で、赤みとかゆみを伴います。ひどくなると黄色いかさぶたで覆われることもあります。勝手に薬をつけないで、治療は医師に任せましょう。
 接触性皮膚炎(おむつかぶれ)も、おむつを着ける新生児~乳幼児によく見られ、尿や便に含まれるアンモニアや酵素などが原因となって起こる炎症で、おむつの部位に一致して赤みやただれを生じます。対策としては、おむつを長時間着けたままにせず、頻繁に交換して清潔を保つこと、炎症部位は決してこすらず、ぬるま湯に浸したガーゼなどで、そっと汚れを取り除きます。
 乳幼児に多い皮膚病に汗疹(あせも)というのがあります。大量の汗をかき続けると、汗の出口が詰まり、外へ出られなくなった汗は、表皮から漏れ出し、炎症を起こします。炎症が起こった状態が「あせも」です。「あせも」ができやすい場所は首回りや脇の下、膝の裏や肘の内側、おなかの周辺や足の付け根などです。女性ならば乳房の下もあります。
 あせもは予防が第一です。汗をかいたら水でぬらしたタオルですぐに拭き取り、通気性・吸湿性の良い服を着ます。たっぷり汗をかいたからといって石けんをたっぷり使って、ナイロンタオルでゴシゴシ洗うのは禁物。皮膚の防御機能が弱まって炎症が起きやすくなります。

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