JA紀南広報誌

2015年11月号p08-02

2015年11月号もくじ

「森林飽和」が獣害要因  

ニホンジカ対策で講演
県鳥獣害対策協議会  

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 平成27年度「和歌山県鳥獣害対策研修会」が9月17日、上富田文化会館であり、岐阜大学の鈴木正嗣教授が「ニホンジカの生態と捕獲について」と題して講演した。
 県と県内JA、猟友会、森林組合などでつくる県鳥獣害対策協議会が主催。生産者や猟友会、JA職員ら約70人が参加した。
 鈴木教授は、近年の獣害増加原因を「里山の荒廃や天然林の減少で、動物が食べ物を求めて人の生活圏まで入りこんでいるとの考えが一般的だが、それは誤解だ」と話し、「自然環境の回復にともなって動物の分布範囲が拡大していることが主要因だ。日本は今、森林飽和の状態にある」との見解を示した。
 ニホンジカについては、1970年代後半に比べ生息数が約2・5倍に増えたと述べ、行政と民間が連携した効率的な個体数管理の重要性を強調した。
 捕獲方法は猟銃が最も効果的とする一方、「狩猟の担い手不足や高齢化で抑止力が低下し、人間を恐れない動物が増加している」との課題も示し、「専門知識を持つ従事者の育成や行政の管理システムの構築が必須だ」と話した。

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