JA紀南広報誌

2015年11月号p06-01

2015年11月号もくじ

ミカン  

◆収穫と腐敗防止対策  

 11月は早生ミカンの収穫最盛期だ。近年この時期は、まだまだ温度が高く多湿条件になりがちだ。そのため酸度の低下とともに、果皮の劣化や浮き皮による腐敗果の発生が心配される。腐敗果を抑えるため次の点に留意する。
①収穫時に果実にハサミ傷をつけない。
②果実の果梗が長く残らず、切り口が斜めにならないようにする(コンテナ内や選別時の他の果実へのキズを防ぐ)。
③降雨後の収穫は極力避ける。
④予措は果皮を少し乾燥させる目的で行い、風通しの良い場所に置く。(早生は5日程度が目安で、果実の重さで3%程度の減量とする)
⑤出荷前に腐敗果を除去する。
⑥薬剤防除を徹底する。

◆秋肥の施用  

 収穫が終了した園から速やかに施用する。秋肥の目的は、結実によって低下した樹勢の回復、耐寒性の向上、貯蔵養分増加による翌春の発芽・開花準備などがある。地温が低下していない11月中に樹体へ吸収させることが隔年結果対策の重要なポイントになる。

◆マルチ被覆園の樹勢回復  

 木熟、完着収穫のマルチ被覆園は収穫が12月に入る場合が多く、これでは秋肥の施用が遅れてしまう。また、長期間の水分抑制で強い乾燥に遭い樹勢が低下しているため、マルチ除去後は速やかに灌水する。
 灌水の際に速効性肥料を施用し、肥効を促すのも一つの方法だ。以降は比較的暖かい日に窒素系葉面散布を10日間隔で3回以上行う。

◆ジベレリンの散布  

 着花性の高い品種の着花過多対策として、花芽を抑制するジベレリン協和液剤(25~50ppm・収穫直後~収穫約1カ月後・1回まで)の散布が有効だ。特に着花が多く樹勢低下を招きやすい「ゆら早生」などは効果が期待できる。また、苗木や接ぎ木樹の花芽抑制、新梢確保にも有効とみられる。なお、ジベレリンは葉からの移行性が無いため新梢部を中心に丁寧に散布する。使用方法は営農指導員にお問い合わせください。

◆中晩柑の管理  

○秋肥
 秋肥は翌春の発芽・開花準備、耐寒性の向上を目的に施用する。施用量は、栽培暦を参考に、樹勢や収穫量によって加減する。

○落果防止対策
 ヘタ落ち防止と後期落果が予想される品種には、落果防止剤の散布が有効だ。使用回数が「1回」となっているため注意する。(芳養谷営農室・那須弘康)

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