JA紀南広報誌

2015年10月号p23-01

2015年10月号もくじ

こもれび  

小さな幸せ
大野 由美(中辺路町近露)  

 熱しやすく冷めやすい。何を始めてもすぐに飽きてしまい、長く続かないことが多い私。それが今、予想に反して続いているものがひとつ。
 始まりは2年前の近野フェスティバルでのこと。近野中学校の生徒さんの躍動感あふれるダンスを見た時でした。「わあ! こんなん踊れたらええやろなぁ!」と、その時は心の中でそう思ったのですが、その思いはまだ非現実的なものでした。
 しかしある日、女性会の担当の方から、「今年の女性会の家の光大会のアトラクション、近野支部で出てみませんか」と声が掛かったのです。
 一瞬、「ダンス?」との思いが頭の中をよぎり、「考えてみるよ」と反射的に答えたものの、なかなか会員さんに話すことができません。しばらく考えた末、副支部長に相談すると、「集まるかわからんけど、声かけてみるか」と言ってくれ、会員さんに呼びかけました。
 すると十数人の会員さんが子どもたちと一緒に集まってくれたのです。不安はありましたが、これだけの方が集まってくれたのだからと、やってみることにしました。
 いざ始めてみると、難しさは半端なく、体は重いわ、リズム感は無いわ、ひとつ覚えれば、ひとつ忘れるといった有様で不安は増すばかり。それでも、中学生たちが根気よく教えてくれたおかげで、続けることができました。
 後で聞いた話ですが、その時、中学生たちは「こりゃアカン、無理やわ」と思ったそうです。そんな中、思いがけずダンス経験者の方に女性会に入会していただき、指導にもあたってくれるということで、練習にも一段と熱が入りました。
 家の光大会では「最高に楽しかった!」と、みんな笑顔で終えられ、達成した喜びと爽快感、みんなの団結力を改めて実感することができました。
 ダンスを通して交流も深まり、チームをこのまま解散してしまうのは淋しいと、継続を決めました。現在は、大人から幼稚園児まで30人が、毎月練習に励んでいます。
 今は地域の行事などに参加していますが、今後はさらに活動の幅を広げたいと考えています。
 時を同じくして、主人も趣味で庭いじりを始めました。石垣を積んだり、庭木を植えたり、片隅には小さな小さな畑が。そこにはナスやキュウリ、ミニトマト等々。
 収穫できた時は有り難くいただきますが、今のところ家族4人分の収穫は見込めず、もっぱらAコープの「こどういち」にお世話になっています。
 でも、いつの日か、わが家で採れた野菜で食卓を彩る日が来ることを願っています。主人も私も、夢中になれる「小さな幸せ」に浸っている今日この頃です。
(栗栖川支所近野店管内)

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