JA紀南広報誌

2015年10月号p08-02

2015年10月号もくじ

落葉果樹  

◆土壌改良  

 落葉果樹は10月~12月が土壌改良の時期だ。梅やスモモは根が浅いため、空気の要求量が高く、耐湿・耐干性が弱く湿害や乾燥等の影響を受けやすい。乾燥の影響は、特に地力の無い園地で顕著に現れ、樹勢低下や、結実・収量にも影響を及ぼす。そのため完熟堆肥等の有機物を補給し、保肥力・保水性を高めることが大切だ。
 また、梅は石灰質を好み、収量にも影響があるため、補充は欠かせない。石灰質の吸収には、土中の苦土・加里とのバランスも重要であるため、土壌分析により計画的な土壌改良に取り組む。土づくりの基準設計と要素別資材は表2の通りである。

◆苗木の植え付け準備  

 落葉果樹の苗木の定植は、休眠期の11月頃~年内に行うと良い。植え穴の事前準備が、定植後の生長に大きく影響するため、植え穴や資材の補給は、1カ月前までに準備する。植え穴の大きさは直径70㌢~100㌢、深さ50~70㌢を目安とし、植え穴に入れる資材は、1穴当たり完熟堆肥10~20㌔、苦土石灰2~3㌔、BMヨーリン1・5㌔を土とよく混和しておく。
 植え付け後は、十分灌水し、敷きわらやバーク等の有機マルチで乾燥防止に努める。雨が少ない場合は灌水を適度に行う。

◆受粉樹の接ぎ木  

 安定生産のために受粉樹の役割は大きい。園内に受粉樹が少ない場合や、着果が不安定な木は受粉枝を接ぎ木も考えてほしい。接ぎ木の部位は、比較的高い所が望ましく(亜主枝の先端でも良い)、方法は、長果枝(20~30㌢の結果枝)を今年発生した徒長枝に腹接ぎする。接いだ長果枝は、強風等で欠けやすいため、台木の徒長枝を翌年の収穫時期まで切らずに残す。(中央営農室・田ノ瀬佳男)

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