JA紀南広報誌

2015年10月号p08-01

2015年10月号もくじ

ミカン  

◆収穫・樹上選果  

 極早生は収穫時期だ。果実に傷を付けないことが大前提であるため、二度切りする時などのハサミ傷に注意し、カゴからコンテナに移す時も丁寧に扱おう。
 コンテナに入れる果実は、8分目程度にして負担がかからないようにしよう。また、果実が濡れたり湿ったりした状態で収穫すると腐敗果が発生しやすくなるため天候の悪い日の収穫は控えよう。
 早生ミカンは収穫間近で樹上選果の時期となる。傷果、極大果、日焼け果、極小果等の下位等級果実は園地で処分し、品質向上、収穫能率の向上を目指そう。

◆病害虫防除  

○ミカンハダニ
 園地が乾燥すると発生密度が上がる。加害された果実は、光沢を失い、着色不良となり、商品価値を損なう。防除は密度が少ない発生初期が効果的だ。

○カメムシ
 年によって大発生するため注意する。果実が吸汁され腐敗した場合は収穫時に取り込まず処分できるが、被害果が外観から分かりづらい場合もあるため、捕虫灯などで発生状況に注意し、多い場合は速やかに防除する。

○青かび病・緑かび病
 収穫時や選別時に十分に配慮しながらだが、青かびや緑かびによる腐敗に注意が必要だ。JAの出荷要領にもあるが、腐敗防止薬剤の散布が必要となる。

◆浮き皮対策  

 浮き皮は、品種、収穫時期、環境条件、栄養条件など、発生要因は多くあるとされる。果実が成熟し、樹体として収穫適期である時期を越えてしまうと果肉の生育が止まる。一方、果皮は温度や湿度、樹体の栄養状態によって生育が続いてしまい果肉と皮の層が崩壊され浮き皮が発生することになる。
 対策として、フィガロン乳剤の散布やカルシウム資材の散布なども効果的だが、根本的には、適期収穫に心がけ園内環境や樹体栄養などの総合的な改善が重要だ。
 浮き皮防止の対策資材であるカルシウム剤には炭酸カルシウムや水溶性カルシウムの資材がある。
 炭酸カルシウム資材であるクレフノンやホワイトコートは、薬剤が果実表面に付着することにより、水滴が着きにくく乾きやすくなること、カルシウムの結晶が気孔に詰まり蒸散を促進させることによって浮き皮軽減につながる。
 水溶性カルシウム資材であるセルバインやバイカルティ等は、果皮組織の中に吸収させることにより果皮自体を強くすることによって浮き皮の軽減につながる。

◆秋肥の施用  

 秋肥は、消耗した樹体の回復と翌年の開花、結実の促進、冬期の耐寒性向上に重要な役割を果たすため、遅れないように施用する。ただ、収穫が終わっていない園地では、施肥時期が早いと着色遅れや浮き皮発生の心配があるため注意が必要だ。なお、肥料は、完熟みかん配合などの配合肥料が主となるが、樹勢によっては、即効性の千代田化成なども有効だ。
(三栖谷営農室・三谷秀彦)

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