JA紀南広報誌

2014年8月号p13-02

2014年8月号もくじ

梅などを15人で17㌶栽培  

JA紀南有機食材生産研究会  

 JA紀南有機食材生産研究会は、特産の梅やミカンを有機栽培するグループだ。会員が一枚岩となり栽培研究と有機認証の維持、販路拡大に向けた営業や消費者交流まで幅広く活動する。6月中は青梅を梅酒メーカーや生協に販売した。
 同会は平成20年に発足。牽引役となったのは会長の溝口博一さん(65)だ。紀南地方は温暖多雨で病害虫が多く有機は難しいとの定説があったが、溝口会長は「それは固定観念」と奮起、「本気でやる気のある人」を条件に声かけを重ね12人の仲間で始まった。
 有機農産物はJAS規格に基づく第三者機関の認証が必要。化学肥料や農薬を使わず、農薬飛散防止など厳しい条件がある。収量も慣行栽培より3、4割は減少する傾向がある。そのようなリスクもメンバーの結束で、梅を主体に、温州ミカン、レモンなどを有機で栽培し始めた。2年間の転換期間を経て、平成22年産から有機ブランドでの販売開始に至った。
 現在は会員15人で栽培面積は約17㌶。JAを通じた販売先は、梅酒メーカーや関東、関西の生協や直売所だ。平成25年産の販売量は、梅約140㌧、温州ミカンやレモンで約10㌧だった。今年産の梅は100㌧以上を見込む。
 溝口会長は「有機だから、すぐ売れるという考えは間違いだ。こだわる消費者は一部で、いかに情報を伝え、良さを理解してもらい、買ってもらえるかが鍵だ」と語り、生産面でも「技術的な事以上に観察力が大事。地道な努力の覚悟がないと続かない」と言い切る。
 JAの笠松秀之特販課長も「取引先からも有機を伸ばしたいとの声を聞く。出荷時期、数量、規格など細かな調整が必要だが、有機生産研究会を後押ししたい」とグループに期待を寄せる。

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