JA紀南広報誌

2014年8月号p11-02

2014年8月号もくじ

水稲  

◆出穂期の管理  

 8月は管内の広い範囲で出穂期に当たり、水管理が重要な時期となる。出穂前後は水を必要とする時期のため、やや深水で管理する。
 近年は出穂後以降も気温・水温ともに高温で推移しているため、根腐れ等の予防に努め、根の活力を保持させることにより品質の向上を目指す。落水時期が早すぎると枯れや胴割米、高温障害による未熟粒の発生に繋がるため、早期落水は避ける。

◆病害虫防除  

○いもち病
 曇天や降雨の続いた後など多湿条件が続くと発生しやすく、稲の葉、茎、節、穂(穂首・もみ・枝梗)のあらゆる部分が侵食される。稲の体内に窒素成分が多い場合に発病しやすいため、窒素肥料の多用を控えることも予防に有効だ。

○紋枯病
 葉や葉鞘に、周縁が褐色で内部が灰白色の楕円形の大きな病斑が生じる。病斑は下位から次第に上位に上がっていき、病斑上には褐色で直径2~5㍉の半球形の菌核が形成され稲を枯らす。

○ウンカ類
 1株当たり5頭以上発見した場合、早期防除に努める。生息場所が株元のため、薬剤散布は株元までていねいに行うと効果的だ。

○カメムシ類
 出穂後の乳熟期に発生して穂を吸汁し、台風襲来後は発生が多い傾向にある。管内でも昨年発生が多く見られ、今年度も昨年からの越冬数が多いことから特に注意が必要だ。吸汁されると着色粒や斑点米となり、品質や等級、食味を低下させる。耕種的防除として、生息場所を与えないため、出穂10日前までに水田周辺を除草する等の対策を講じる。
(富田川営農室・中山皓靖)

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