JA紀南広報誌

2014年8月号p11-01

2014年8月号もくじ

落葉果樹  

 8月は天日干しの作業が忙しく、最も暑い時期であるため、水分補給・塩分補給(梅干し等)をこまめにとり、体調管理には十分注意して作業を進めよう。梅では、翌年のための花芽分化や貯蔵養分蓄積を始める時期となる。干ばつ対策やケムシ類の防除を徹底し樹勢の維持に努めよう。

◆梅の管理  

○肥培管理
 低地力園では8~9月に10㌃当たり、なたね粕200㌔、またはケイフン300㌔を施用する。

○夏季剪定
 夏季剪定は、樹勢が強く栄養成長の盛んな木を対象に行う。樹勢を落ち着かせることが目的で、樹冠内部へ光を入れることにより緑枝が充実し、枯れ込みを防ぐ効果が期待できる。樹冠内部から真上に発生した徒長枝を間引くが、間引き以上に切り過ぎると樹勢を弱め、主枝や亜主枝などの日焼けを起こす原因となるため注意する。

◆梅の病害虫防除  

○ケムシ類
 夏はケムシ類の発生が多い時期だ。ケムシ類に大量の葉が食害されると、光合成で作られる養分量が減少し、翌年の生育に悪影響を与えるため、発生に注意し早期防除に努める。7月下旬から8月上旬にかけてはアメリカシロヒトリの第二世代の発生時期だ。発生初期はクモの巣のような天幕を形成し集団生活しているため、枝ごと除去し捕殺する。薬剤防除はマブリック水和剤20(4000倍・21日前まで・2回以内)等を散布する。

◆スモモの管理  

○夏季剪定
 樹勢の強い木は、樹冠内部の直立した不要な徒長枝を整理する。徒長枝の間引き以上に剪定を行うと樹勢低下を招く恐れがあるため切り過ぎには注意する。

◆灌水  

 高温乾燥が続く場合、灌水する。6月から9月の気温の高い時期は、成木の1日当たりの蒸散量は雨量換算で4~5㍉と言われ、晴天が続くと土壌中の水分が減少するため、失われた水分量に相当する灌水が必要となる。水源が確保できる園地では15~20㍉程度の灌水を行い、水源が乏しい園では1樹当たり100㍑の灌水を行う。また有機物マルチ等は土壌の水分蒸発と地温の上昇を抑えるのに有効だ。 (三栖谷営農室・原大輔)

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