JA紀南広報誌

2014年3月号p10-02

2014年3月号もくじ

 

◆防除の注意事項  

 防除時の噴口傷に注意する。幼果に向けて高圧力で薬剤散布をすると、果実に傷がつき、肥大と共に傷口が広がる恐れがある。幼果期の薬剤防除では、動力噴霧機の圧力には十分注意する。 (写真1)

◆病害虫防除  

○灰色かび病
 開花期に気温が低く曇天が続く場合は、花弁やガクの落ちが悪く、幼果と接する部分に感染する。防除薬剤は、ロブラール水和剤(1500倍・45日前まで・2回以内)を散布する。

○かいよう病
 3月末から5月上旬に強風雨が多いと多発しやすい。落弁後、幼果がガクからむき出るまでにICボルドー66D(50倍・葉芽発芽前まで)、または、Zボルドー(500倍・葉芽発芽前まで)を散布する。
 以降、青果用では、マイコシールド水和剤(1500倍・21日前まで・4回以内)、南高の漬け梅用では、カスミン液剤(500倍・60日前まで・2回以内)を散布する。
 梅の幼果は銅剤(ICボルドー66D、Zボルドー)に弱く、幼果の肥大が先行したり、降雨が多く適期を逃した場合は、薬害軽減のためクレフノン(200倍)を混用するか、銅剤をマイコシールド水和剤やカスミン液剤に変更する。        (写真3)
 また、かいよう病は防風対策をすることで大幅に軽減できる。防風ネットや防風樹の設置も効果的だ。

○アブラムシ類
 防除が遅れると、展葉時に萎縮したり、幼果が奇形果となる。園地により、発生時期が異なるため、確認のうえ適期防除に努める。薬剤は、モスピラン水溶剤(4000倍・前日まで・3回以内)。

○黒星病
 黒星病は、降雨によって感染し、潜伏期間が長いため、予防的な防除が必要になる。防除は、幼果がガクからむき出る3月下旬頃から行う。品種や地域により生育状況が異なるため、確認のうえ防除を開始する。青果用では、ベルクート水和剤(2000倍・30日前まで・3回以内)、南高の漬け梅用では、デランフロアブル(2000倍・45日前まで・1回以内)、または、マネージDF(4000倍・45日前まで・3回以内)を散布する。
(中央営農室・愛須美博)

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