JA紀南広報誌

2014年3月号p10-01

2014年3月号もくじ

ミカン  

◆春肥の施用  

 温州ミカンの春肥は、春芽の充実、開花、結実、果実肥大に必要な養分を供給するために行う。そのため、表年の木は養分が多く必要とされる。根は土の温度が12度以上になると養分吸収が盛んになるため、春肥はその前の3月上旬に施用する。しかし、今年は裏年の木が多い年であるため、裏年の木では春肥の施用を控えたり、少なくして着花を促す必要がある。また、新梢の緑化促進のために、新梢発生時の葉面散布なども、着花を促すには効果的である。

◆改植と苗木の植付け  

 老木園、低糖度品種、食味不良品種では、計画的に優良品種への改植を進めよう。
 苗木の定植については、園地条件や作業性を考え、植裁位置を決定する。植え穴には堆肥、アヅミン、石灰類、ヨーリン等を事前に混和しておく。
 植付け時の注意点として、①絶対に根を乾かさない②痛んでいる根はハサミで切り直し、細根を多く残す③根を四方に広げ、深植えをしない④植付け後は十分灌水しバーク堆肥や敷ワラ等で乾燥を防ぐ⑤地上部は根とのバランスと、勢いよく芽を出させることを考え、2年生苗木では、夏芽か秋芽のコブの下で強く切り返す。1年生苗木は接ぎ木部から30~50㌢のところで切る⑥風の強い園地などでは、苗が倒れたりぐらついたりしないよう支柱を立てる⑦植え付け後も乾燥時には定期的な灌水を行う等を心がける。

◆病害虫防除  

○ダニ類
 機械油乳剤は物理的な殺虫効果があり、抵抗性が付かない薬剤の一種であるため、ダニ類の基幹防除薬剤として使用したい。
 昨年12月から今年1月にかけて機械油乳剤の散布ができていない園地では、発芽前にアタックオイル(80倍・3月)を散布する。晴天の暖かい日を選び、丁寧に散布する。ただし、ボルドー剤の散布とは14日以上の期間をあける必要がある。(中央営農室・田ノ瀬佳男)

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