JA紀南広報誌

2014年3月号p07-02

2014年3月号もくじ

きずな 専務 山本 治夫  

 今年の冬はとりわけ寒い。冬が寒いのは当たり前としても、今年はとりわけ寒い。「夜明け前が一番暗い」、という言い方があるように、寒さも今が一番寒ければ、間も無く暖かくなります。農業もそこに希望の光を望みます。

直売所、賑わう理由  

 先日、大阪の“JAいずみの”の農産物直売所「愛採ランド」に行く機会がありました。
 ちょうど休日ということもあってか、店内は足の踏み場も無いほどの賑わいでした。ゆっくり荷台の陳列品や店内を見学するゆとりもありません。レジには長蛇の列、わずか十数分滞在、這う這うの体(ほうほうのてい)で退出しました。
 愛採ランドに限らず、出かけた先で立ち寄るそこかしこの直売所は大変賑わっています。ご多聞に洩れず、我がJA紀南の「紀菜柑」しかり、ありがたいことです。
 もしかして、店の品揃えなどでいえば大資本のスーパーの方が勝っているかもしれません。にもかかわらずこの賑わいはいったい何なのでしょう。品物自体に、大手スーパーとどれほどの違いがあるのか。あるとすれば何なのか。
 よく言われることですが、「生産者の顔が見える」「土の匂いのする安心感」、そして「ほのぼのとした心のつながり」を感じることにあるのではないでしょうか。
 そして単に食料を購入するという「作業」ではなく、買い物をすることの「楽しさ」があるのかもしれません。
 数年前から、北海道に住む知人にJA紀南の梅干しやミカンを贈っています。北海道の人に和歌山を説明するとき、はたと戸惑うわけですが、梅とミカンであれば極めて単純明快に和歌山、とりわけ紀南を、多くを語らずして説明できます。
 この地に生を受けたことを感謝する次第です。

25年度決算を前に…  

 急激に変化する時代環境の中で、農業の在り方もいやおう無く変わらざるを得ません。
 今、政府はTPPとの兼ね合いの中で、競争力を持った農業にしようと色々検討中のようですが、われわれ農業者、農業団体は自らその方向性を検討、決して行かねばならないときを迎えています。
 そしてそのことは、一人農業者、JAのみならず、広く消費者と連携した方向性でなくてはならないと考えます。
 それは、今まさにJAが検討中の第三次中期経営計画であり、実施中の農業振興・再生計画です。
 間もなく平成25年度の決算です。年度当初から厳しい見通しでしたが、非常に気になるところです。
 その決算次第によっては現在検討中の次年度計画(26年度)の方策に大きく影響を与えます。
 JAの収支は、当然のごとくには利益が出るようにはなっていません。そのコントロールの仕方によっては組合員サービスができなくなります。それだけは何とか避けなければと思っています。

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