JA紀南広報誌

2014年10月号p10-01

2014年10月号もくじ

ミカン  

◆収穫  

 極早生ミカンに続き、10月下旬からは早生の収穫が始まる。収穫に際しては品質のバラツキを少なくするため、園地別はもちろん、樹別や結果部位別の採果に心がける。また、採果時のハサミ傷や収穫カゴからコンテナへの移し替えなどにも注意し、傷みや腐敗をなくすよう果実を大切に扱おう。

◆病害虫防除  

○青かび病・緑かび病
 収穫、選別時に果実をていねいに扱うことはもちろん、キズ等にも十分注意が必要だ。対策薬剤として、極早生・早生の早出し用ではベフラン液剤25(2000倍・前日まで・3回以内)を散布する。なお、ミカンを除くかんきつ類では使用基準が異なるため注意する。

○ミカンハダニ
 ミカンハダニは、晴天が続き気温が高い乾燥時に発生が多くなる。加害されると果実は着色が悪く、光沢がなくなり品質が低下する。防除としてスターマイトフロアブル(3000倍・7日前まで・1回)を散布する。なお、ベフラン液剤と混用する場合、スターマイトフロアブルを先に溶かし、必ずかくはん機を使用する。

○浮き皮軽減対策
 浮き皮は果肉の生育が停止するのに対し、果皮の生育が継続するため発生するとされており、秋季の高温、多雨、窒素過多の状態で助長される。対策として、園内の排水、日当たりを良くし、乾燥状態に保つことが重要である。
 また、果皮組織を強化する水溶性カルシウム剤の散布(セルバイン水溶剤300倍を生理落果終了後から着色期までに20~30日間隔で2~3回)、またはホタル尻期にフィガロン乳剤3000倍の散布(14日前まで・浮き皮軽減対策では2回以内・使用回数はのべ4回以内)も効果的である。

◆秋肥の施用  

 秋肥は果実生産で消耗した栄養を補給して樹勢回復を図るとともに、冬の耐寒性と翌年の花芽分化促進を目的に施用する。収穫が終了した極早生ミカンでは、収穫後すぐに施用するよう心がける。また、地温が12度以下になると樹体への吸収が鈍くなるため、施肥遅れのないように進める。

◆夏秋梢の整理  

 今年の早生ミカンは裏年に当たり、着果不良園では夏秋梢が多く発生している。夏秋梢をそのままにしておくと同化養分が伸長に使われ、果実肥大抑制、品質低下、耐寒性の低下が懸念される。
 このため夏秋梢の整理は翌年の春枝の発生を促し、隔年結果を是正するための重要な作業となる。処理時期は除去後の秋芽発生がなくなる10月上旬から行い、亜主枝や側枝の途中から出た強い直立枝は元まで切り戻し、弱い枝は春芽の節目まで切り戻す。
(富田川営農室・田中大介)

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