JA紀南広報誌

2014年1月号p14-01

2014年1月号もくじ

ミカン  

 平成25年産の温州ミカンは、開花後の高温により、第一次生理落果が多かったが二次落果は少なかった。また夏場の高温と干ばつにより品質が向上した。表年だが、極早生の出荷量は24年産を下回った。樹勢低下が見られる園地では、12月に続き樹勢回復対策に取り組もう。また、晩柑では、袋掛けなどの果実保護対策ができていない園地では早急に行おう。

◆樹勢回復対策  

 翌年の開花や耐寒性に影響するため樹勢回復対策は重要な作業となる。収穫後に窒素系の葉面散布(尿素またはあざやか)500倍を3回程度できていない園地では、1月中旬までに暖かい日を選んで散布する。

◆防寒対策  

 常緑果樹は落葉果樹に比べ耐寒性が弱い。毎年寒害を受けて落葉するような園地では防寒対策が必要だ。対策としてコモや寒冷紗で樹体を覆うのが効果的である。

◆密植園の間伐  

 高品質安定生産を目指すには、独立樹にして受光環境を良くする必要がある。特に密植園は作業性も劣り、薬剤散布をしても木全体に薬剤がかかりにくい。カイガラムシ類などの病害虫の発生原因ともなるため、密植園の間伐を剪定作業の前に行う。
 日照時間が長い園や、ストレスがかかりやすい園、26年産が表年の園、長年密植だった園は、一度に間伐を行うと残した木が弱ることもある。このような園では、縮伐も併用しながら徐々に樹間を確保していく方法で行う。

◆病害虫防除  

 12月に機械油乳剤でハダニ防除を行っていない園地では、1月10日頃までに、晴天が2~3日続く暖かい日を選んで機械油乳剤95を45倍で樹冠内部や葉裏などに十分かかるよう散布する。寒い日の散布や、樹勢低下が著しい園、北西風の強く当たる園、冷気のたまりやすい園地では、落葉を助長することがあるため散布を控える。近年、気象変動が激しくなってきているため、散布前後の気象予報は十分確認しておく。

◆土づくり  

 健全な細根を多く発生させ、樹勢を維持しながらコントロールすることが、安定収量と高品質生産の必須条件となる。作業は大変だが土づくりは重要だ。
 方法としては、一樹当たり4カ所の穴を掘り(一穴は幅30㌢、長さ50㌢、深さ30㌢程度)、プロ有機5㌔、BMようりん0・3㌔を土と混和しながら埋め戻す。または、ホーレなどで地面に一樹あたり数カ所の穴を開け、アヅミンやBMようりんを一掴みずつ入れる。これら資材は一例だが、栽培暦を参考に、一樹でも多く実施し、細根を増やしてほしい。

◆晩柑の水腐れ対策  

 3月頃まで樹上で管理する晩柑では、水腐れなどの果実障害が大きく収入に影響する。11月下旬から12月にかけて袋掛けなどの対策を行っていると思うが、被害が出ていなく、設置可能な園では、降雨を遮断する「ぶらぶらハウス」や「綿まき袋がけ」に取り組もう。設置方法は営農指導員まで相談を。
  (富田川営農室・中平剛史)

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