JA紀南広報誌

2013年5月号p09-01

2013年5月号もくじ

 

◆病害虫防除  

○すす斑病
 開花の遅れなど生育、収穫が遅くなった場合や、果実熟期に高温多湿の条件で多発傾向となる。品種では、収穫熟期の早い品種では発生が少なく、主に「南高」での発生が問題となる。感染時期は、果実で4月末から始まるとされ、5月下旬以降の感染では発病期間が短いとされている。防除薬剤については、黒星病と同時防除のできる薬剤を主に選択するが、収穫時期や用途によっていくつか選択する必要がある。
 また、谷間や露が乾きにくい園、密植で通気性が良くない園、隣接に竹やぶがある園などが発生しやすい条件となるため注意が必要だ。

○ウメシロカイガラムシ
 年3回の発生で、発生時期は、第1世代が4月下旬から5月上旬、第2世代が7月上旬から中旬、第3世代が9月上旬から中旬となる。若い枝に寄生し、密度が増えると果実にも寄生して変形果を発生させる。この時期の防除薬剤は、スプラサイド乳剤40で行い、防除適期は橙色の粉が吹くころとなる。

○タマカタカイガラムシ
 年1回、5月中旬頃から6月上旬に発生する。被害としてはカイガラ下部にある果実を分泌液によってスス状に黒く汚す。防除薬剤は、スプラサイド乳剤40で殻が濃いこげ茶色から薄透明な茶色になった頃が防除適期となる。

○カメムシ
 年度によって発生度合いが異なり、場合によっては一夜にして果実を吸汁し、ヤニをふかせたり、落下させることがある。早期に熟期を向かえる小梅、「古城」は特に注意が必要となる。

◆施肥(実肥)  

 5月の実肥は、葉の緑化、果実肥大に最も旺盛な時期となる。成木では、年間窒素の15%を目安として施用する。
 施用資材としては、梅実肥408、またはとくとく化成460などがある。

◆生理障害果  

○ヤニ果
 土壌の極端な乾燥や加湿によって、ホウ素など土壌成分の吸収が抑制されることなどからヤニ果が多発することがある。品種によって発生度合いがことなるが、「古城」や「鶯宿」で特に注意が必要となる。対策としては、ホウ素系の葉面散布などもあるが、園地の保肥力や保水力、PH調整など総合的な対策が必要となる。

○日ヤケ果
 強い日差しや気温の上昇にともなって園地が乾燥してくると、日ヤケによる陥没果が発生する場合がある。対策としては、灌水などによる水分ストレスの緩和などが挙げられる。
  (芳養谷営農室・三谷秀彦)

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